メールはすぐには届かない 到着時間に保証はない (須藤 慎一=ライター) パソコンのメールソフトや携帯電話の「送信完了」の表示を、相手にメールが届いたことだと誤解する人が増えている。ここ2〜3年の間にパソコンや携帯電話でメールを使い始めた人に多く見られる現象だ。 メール到着までに時間がかかると、プロバイダや携帯電話会社(以降は通信会社)にクレームが入る。数時間の配送遅れが出ると、新聞やテレビが報道することもある。いまや、メールは短時間で届くものであり、到着遅れは許されない時代というわけだ。 ただしメールの遅れは、自分が契約している通信会社の責任とは限らない。メールは、送信者が加入する通信会社と受信者が加入する通信会社が連携して処理する。どちらか一方でトラブルを生じると、メール到着が遅れる。正常な側の通信会社は、責任がないにもかかわらずクレームを受ける。 “とばっちり”クレーム防止