自分の存在価値に悩んでいたという中学生のときに、マイケル・ジャクソンのライブDVDに出会い、生きる希望と、"発信者"になる夢を与えてもらったという久川実津紀。彼女は、その夢に共感した男性メンバー3人と結成したバンド「grram(グラム)」で、マイケルから自分が受けたような影響を誰かに与えられるような存在になりたいと言う。 その夢を叶える第一歩となるデビューミニアルバム「心の指すほうへ」は、grramが持つ強い意志と、"自分らしくいたい"というメッセージがぎっしりと込められたメッセージアルバムとなった。このアルバムに収録される「悲しいほど 今日の夕陽 きれいだね」が、アニメ「名探偵コナン」エンディングテーマに決定し、順調にバンドの歴史をスタートさせたgrram。ボーカルを務める久川実津紀に話を訊いた。 取材・文 / 吉田可奈 マイケル・ジャクソンが、生きる希望と夢を与えてくれた ──シンガー