厚生労働省は30日、エイズウイルス(HIV)への感染に気付かないままエイズを発症した患者が今年の第2四半期(4月1日〜6月30日)に146人となり、四半期では1984年以降、過去最多になったと発表した。 ウイルス検査で新たに感染が分かった人は294人と過去2番目で、新たな感染者と発症者の合計440人は過去最多。 同省エイズ動向委員会は「発症者は40代が最も多いが、50代以上で増加が著しく、広い年齢層で広がっている。発症するまで検査に行かない人が多い」と分析。HIVは早期に発見し、治療すれば今までと変わらない社会活動を続けられるとして、検査を呼び掛けている。