「ニコニコ動画」が黒字化に苦戦している。動画配信事業自体が黒字化に苦戦するであろうことは彼らも分かっていたはずである。なぜなら元々、ニコ動自体は「他社でホストされている動画アノテーションサービス」として始めたものであり“偏った人気”がありすぎてYouTubeから遮断された経緯を持つからだ。 課題はユーザー経験当たりのホスティング単価 動画ビジネスの課題を見てみよう。まず、明らかなのは、同一視聴時間当たりに必要なデータ容量の差である。 ブログなど、1画面を1分程度で見るテキストの容量は1KBにも満たないが、画像になると、100KB~1MB、ビデオではさらにその10倍程度。動画サービスでは、おそらくテキストベースのサービスに比べて1万倍以上の回線容量が必要とされる。 ところで、インターネットのバックボーンに利用されるコアリンクのファイバー当たりの伝送容量は、1年で2倍というムーアの法則を凌ぐ、