◇事故から2週間 原因不明 長崎市で長崎電気軌道の路面電車が脱線した事故(11日)から25日で2週間がたつ。時速約10キロと低速で交差点のカーブを走行中に起きた事故。同じカーブで8年前にも2回脱線しており、国の運輸安全委員会が鉄道事故調査官を派遣して調べているが原因は分からないまま。住宅地と中心部を結ぶ生活の足は一部区間で運休が続いており、復旧のめども立っていない。8年前は運行再開に約2カ月かかっており、今回も長期化する恐れがある。 長崎県警長崎署などによると、事故は11日午後9時半ごろ、同市桶屋(おけや)町の公会堂前交差点で起きた。時速約10キロで右折中、1両編成の後輪が脱線した。車体後部には二つの車軸があり、計四つの車輪が付いているが、それらすべてがレールから脱線していた。運転士1人と乗客4人にけがはなかった。 長崎電気軌道によると、現場のレールは8月上旬、車両は10月上旬にそれ