よい人生を送る上で「優しい人」であることの重要性を説く精神科医の和田秀樹氏。他人に優しくなるために心がけるべきことはどのようなことか。著書『なぜか人生がうまくいく「優しい人」の科学』が話題の和田秀樹氏が解説する。 優しさとは、自分の中で「利己」と「利他」を両立させること 優しい人であるためには、自分なりの「判断軸」を持って、言動や考え方がブレないことが大切です。その時どきで言動や考え方が揺れ動くと、自分を見失うだけでなく、周囲の人たちから「気まぐれな人」と思われてしまいます。 優しい人は、軸足できちんと地面を踏んで立っているから、自分がどんな状況にあっても、人に優しくできるのです。 ここでは、優しい人になるためのマインドの整え方に着目して、そのポイントを詳しくお伝えします。 私たちの心の中には「利己」と「利他」という二つの考え方が存在しています。利己とは、「自分を大事にする気持ち」であり、