人間関係を良好にするには、相手が何を求めているのかを読み取る能力、「共感能力」が必要だという。では、その能力が高い人と低い人では何が違うのか。また、共感能力を高めるにはどうすればよいのか。著書『なぜか人生がうまくいく「優しい人」の科学』が話題の精神科医の和田秀樹氏が解説する。 どうすれば相手の気持ちを想像できるのか? 相手の気持ちを想像するためには、相手が何を求めているのか……を読み取る能力を高めることが大切です。こうした能力を、心理学では「共感能力」といいます。 共感能力とは、相手の立場に立って相手のニーズが想像できたり、相手の喜怒哀楽などの感情に寄り添って、シンクロできる能力を指します。 世界的ベストセラー『EQ こころの知能指数』の著者である心理学者のダニエル・ゴールマンは、共感を次の三つに分類しています。 【1】「認知的共感」相手の視点を理解する 【2】「情動的共感」相手の感情を理