カウンターを挟んで一対一で向かい合い、「今決めないと誰かに契約されてしまいます」「まさに検討中の人がいるようです」といった営業トークを行うほうが、最終的に契約まで持っていける確率が格段に高いからです。また、オンラインでは「退室」もクリックひとつで簡単に、客のタイミングでできてしまいます。そうした面からも「とにかく店に来てほしい」という事情が業者にはあるのでしょう。 ©iStock.com 「ついさっき契約が入ってしまったそうです」 ただ、そのために、実際は契約済みの物件を「おとり広告」としてページに掲載し、その情報を見て来店した人に「残念ながらついさっき契約が入ってしまったそうです。ただ、それ以外にも良い部屋がたくさんあるので、紹介させてもらえますか」などと言って客を囲い込む、いわゆる「釣り物件」の問題もよく指摘されます。酷い場合には、そもそもそんな物件など存在していなかった、というケース