柔道3段、「温厚」との評判もある先生が生徒に激高した理由は、「勝手にアイスを食べたから」だった。まだ体もできていない中学1年生の男子生徒2人は延々30分間、黒帯の柔道家に絞め落とされ、失神してはビンタで起こされ、骨が折れるまで寝技をかけられ続けた。 にわかに信じがたいこの話は10月12日、兵庫県宝塚市立長尾中学校の数学教諭、上野宝博容疑者(50)が宝塚警察署に逮捕されて発覚した。顧問を務める柔道部の男子部員2人に投げ技をかけて両頬を殴り、さらに寝技をかけ続けた末の傷害容疑。1人は首に軽い打ち身で済んだが、もう1人は背骨を折る全治3カ月の重傷だった。