「アトピーグッズ」として人気の商品の一つに、アレルゲンとなるダニやハウスダスト(ほこり)を通さない素材の寝具がある。アレルゲンから寝ている間も身を守ることで、アトピー性皮膚炎や喘息などのアトピー性疾患が軽快する効果があるという。しかし、少なくとも発症予防という観点では、赤ちゃんの時からこうした寝具を使っても、2歳までにアトピー性疾患を発症するリスクは変わらないことがわかった。研究結果は、American Journal of Respiratory and Critical CareMedicine誌8月1日号に掲載された。 この「PIAMA」研究(Prevention and Incidence of Asthma and Mite Allergy)の特徴は、プラセボ群を設けている点。「特別な寝具を使っている」ことで、掃除が行き届く、頻繁にシーツを交換するといった“波及効果”が起こり、