生成AI開発に必要な膨大な電力をクリーンな再エネで賄うため、データセンターを北へ移動させる──。日本でもそんな動きが始まっている。この大移動を成功させるには、何が必要なのか。 大都市圏から北へ──。需要地である大都市の近郊に集中してきたデータセンター(DC)は今後、大移動時代を迎えるかもしれない。 候補地の1つが、北だ。涼しい気候は冷却に適する。さらに、再生可能エネルギーが豊富な土地ならば、それもDC立地の有力条件になる。 世界的には、北米の巨大テック企業が2010年代末から北欧にDC設置を推進してきた。例えば、人口38万人の小国アイスランドが“DC大国”と呼ばれる理由は、20度をめったに超えない気候と、水力・地熱を主力とする再エネだ。同国の電源構成に占める再エネ割合は100%である。 増えるDC建設の制約条件 「北へ向かう傾向は明確にある」 情報通信総合研究所 ICTリサーチ・コンサルテ
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