人の名前にはそぐわないとして、かつて人名用漢字候補から外された「賭」「怨」「尻」など34の漢字が、30日内閣告示される改定常用漢字表で“復活”する。 常用漢字は人名に使えるため、1993年に「悪魔」という名の出生届が出て騒動になった例のように、「想定外の名前」を警戒する声も出ている。 戸籍法は、人名に使える字を「常用平易な文字」として、同法施行規則で〈1〉常用漢字〈2〉人名用漢字(985字)〈3〉カタカナ、ひらがな――を指定している。しかし、今回常用漢字に加わり、人名にも使えることになった字のうち34字は、2004年、法制審議会の部会が当時の人名用漢字を増やす案をまとめた際、パブリックコメントなどで「人名に不適切」と批判され、削除された経緯がある。 1993年、長男の名を「悪魔」とする出生届が出された東京都昭島市。神山達夫市民部長(60)は今回の34字復活に、「人名に使われる可能性が考慮さ