【企画・連載】：薩摩義士の物語：中部発：読売新聞約２６０年前の江戸時代中期、薩摩藩は約１０００人の藩士らを派遣し、木曽三川の「宝暦治水」に携わった。その恩恵への感謝と、総奉行平田靱負（ゆきえ）ら多くの犠牲者の遺徳をしのぶ顕彰運動が始まってから約１３０年。この間、「薩摩義士」をめぐる多くの物語が生まれたが、今、その検証が始まっている。これからどんな物語が紡がれるのだろうか。（千田龍彦） （２）京都の墓知らず切腹説／ （2016年02月13日） 宝暦治水の御手伝普請（おてつだいぶしん）で総奉行を務めた薩摩藩家老、平田靱負（ゆきえ）の墓が京都市伏見区の大黒（だいこく）寺にある。同藩や平田家の記録では、１７５５年（宝暦５年）５月２５日、＜江戸へ出発する直前に病で急死し、遺体は伏見に運ばれ、大黒寺に埋葬された＞という。墓石には「高元院殿節岑了操大居士」と刻まれている。 [全文へ] 宝暦治水「非業の死」追う／ （2016年02月06日）
