『帰宅恐怖症』(小林美智子/文藝春秋) 妻が怖くて家に帰れない――。 “帰宅恐怖症”という言葉を聞いたことがある人は多いだろう。「常に妻の顔色をうかがい、妻とのやりとりに疲れ、帰宅が億劫になり、仕事が終わっても会社に居残り、まっすぐ家に帰らず、わが家を目の前にしても近くの公園のブランコで家の灯りが消えるのを待つ……」本書『帰宅恐怖症』(小林美智子/文藝春秋)によれば、世の中はそんな帰宅恐怖症の夫であふれているという。 “離婚・夫婦問題”のカウンセラーとして2000件を超える相談を受けてきたという著者は、夫婦関係の悪化について、帰宅恐怖症を疑い、それを自覚したり、予兆を認識したりすることが重要として、「帰宅恐怖症になるメカニズム」や「帰宅恐怖症になりやすい夫婦それぞれのタイプ」、「帰宅恐怖症チェックポイント」、「男女別の予防法・対処法」を実際の相談例やバツイチであるという著者自身の体験談を交