弁当店「ほっかほっか亭」チェーンから離脱し、「ほっともっと」を展開するプレナス(福岡市)に対し、ほっかほっか亭総本部(東京)がフランチャイズ契約違反だとして23億円超の損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、東京高裁(鈴木健太裁判長)は17日、「プレナスに契約違反があった」として、請求を棄却した1審判決を変更、同社に約10億9000万円の賠償を命じる判決を言い渡した。 1審・東京地裁判決は、九州や東日本で営業していたプレナスが総本部と対立し、2008年に独立したのは、「総本部側が信頼関係を破壊したため」と認定。しかし、この日の判決は「対立拡大の主原因はプレナス側にある」とした上で、独立前に別ブランドをPRしたことが、契約期間中の類似営業を禁じた規定に違反していると結論づけた。