東京都昭島市教育委員会は、五日市鉄道をはじめ、かつて市内を走っていた鉄道の歴史や関連資料をまとめた小冊子「昭島消えた五つの鉄道」を作成した。 10日から、JR昭島駅北口の昭島観光案内所や同市役所社会教育課などで、500円(税込み)で購入できる。 1925年に拝島―五日市駅間で開業した五日市鉄道は、30年には拝島―立川駅間(8・1キロ)が開通。昭島市内には7駅が設置され、青梅線とは別ルートで両駅を結んでいた。 44年に廃線となった後は道路に姿を変え、今では面影はほとんど見られない。しかし、現在でも鉄道ファンを中心に人気が高いことに加え、市内の五日市鉄道に関する書物がなかったことから、作成が決まったという。 小冊子はA5判、130ページ。五日市鉄道の支線や、砂利運搬専用の「多摩川砂利木材鉄道」、トロッコ線の「西尾組砂利軌道」、青梅線中神駅から分岐し、戦後は米軍立川基地に燃料などを運んだ「中神引