第20回 DTDで指定範囲の有効/無効を切り替える XML 1.0は、1998年にW3Cから勧告として公開された。当然中身は英語で、しかもEBNFと呼ばれる式によって重要な部分が記述してある。この連載では、XML 1.0を深く理解するために、そのXML 1.0勧告の最新版「Extensible Markup Language (XML) 1.0 (Third Edition)」をだれでも分かるように、やさしく読み解きながら解説していくことを目指している。(編集局) 川俣 晶 株式会社ピーデー 2004/4/7 ■条件付きセクションの用途 前回は、「3.3.3 Attribute-Value Normalization(3.3.3 属性値の正規化)」について読んだ。ここは、知らないと落とし穴になる可能性のある重要な個所である。例えば、要素の内容として記述した文字列と、属性値として記述した文字