転勤は人生の一大転機。家族も一緒?それとも単身?パートナーの仕事や子どもの学校は?マイホームはどうする?などなど家族ぐるみでいろいろな悩みに直面しますよね。最近では、転勤がある会社では働きたくないという若者も多いそうです。こうした中、転勤を前提としたこれまでの制度を改め、原則として転勤を廃止すると宣言した会社があります。人材をつなぎ止めるためには働きやすさをアピールする必要があると考えたからです。手探りで取り組む現場を取材しました。(政経国際番組部ディレクター 矢島哉子 経済部記者 新井俊毅) 転勤を原則、廃止したのは、東京 港区に本社があるAIG損害保険です。この会社は7700人を超える社員を抱え、国内に約200の営業拠点やサービスセンターを置いています。 転勤を廃止したのはことし4月。全国転勤が当たり前だった保険業界に大きな衝撃が走りました。 なぜこのような異例の決断に踏み切ったのか。