第44期名人戦挑戦手合七番勝負は、 芝野虎丸挑戦者が張栩名人を4勝1敗で下し、 十代の名人誕生となりました。 今期の名人戦七番勝負は、どれも熱戦で 決して張栩さんが不調という訳ではなかった。 現に名人戦七番勝負最中で、 阿含・桐山杯でも優勝しています。 その張栩さん相手でも、芝野新名人には、 寄せ付けない強さがあった。 序盤、中盤、終盤と隙がなく、 メンタルも安定した強さを感じました。 特に感心したのは、最終局で勝利目前の場面、 秒読みの中、貴重な一分を使っていたこと。 目の前に「名人」がぶら下がっていようが、 常に最善手を求める姿勢が素晴らしい。 次に注目されるのが、芝野新名人と井山四冠の対決。 間もなく、第67期王座戦挑戦手合五番勝負が始まります。 ここでも、芝野新名人が奪取すると、新時代の到来かも。 井山四冠としても、意地があるし、 ここで若い勢い止めておきたい。 この五番勝負は、目