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書評に関するdigimedaloterのブックマーク (10)

  • マクニール「世界史」はスゴ本

    800ページで世界史を概観できる名著。 「シヴィライゼーション」という文明のシミュレーションゲームがある。暇つぶしのつもりで始めたのに、暇じゃない時間まで潰されてしまう危険なゲームだ。マクニール「世界史」もそう。それからどうなる?なんでそうなる?に次々と答えてくれる書は中毒性が高く、読むシヴィライゼーションといってもいい。 ゲームのように面白がれないが、ゲームのように熱中して、マクニール「世界史」の最新完訳版を読む。世界で40年以上にわたって読み続けられており、blog/twitter/tumblr でスゴいスゴいと噂には聞いていたが、たしかに素晴らしい。何が良いかっていうと、「眠くならない歴史」であるところ。 話は少しさかのぼる。流行に乗っかって教科書開いたはいいが、あれだね、睡眠導入剤として最適だね、山川世界史。パブロフのなんちゃらのように、開いた途端、急速に眠くなる。「メソポタミア

    マクニール「世界史」はスゴ本
  • 【劇薬指定】 隣の家の少女: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる

    「泣ける」「心温まる」なんて糞くらえ。「感動する」ために読むの薄いこと薄いこと。感動オナニーの需要をあてこんだ、感動をバーゲンセールする新刊を消費してる人には、凶器になる一冊。そういう連中は、たとえ興味位でも、読んではいけない。読み手の心を傷つけ、読んだことを後悔させる劇薬小説なのだから。 自分の肉体を強烈に自覚するてっとり早い方法は、そのナイフで裂いてみることだ。傷つき、血があふれ、痛みを感じたところからが「自分」だ。同様に、心がどこにあるか知りたいならば、「隣の家の少女」を読めばいい。痛みとともに強烈な感情――吐き気や罪悪感、あるいは汚されたという感覚だろうが、ひょっとすると、"気持ちよさ"かもしれぬ――を生じたところが、あなたの「心」だ。 小説のあらすじは単純だ。主人公は思春期の少年。その隣家に、美しい姉妹が引っ越してくるところから始まる。歳も近いことから、姉のほうに淡い恋心を抱

  • This is THE -e^πi - 書評 - オイラーの贈物 新装版 : 404 Blog Not Found

    2010年01月25日12:45 カテゴリ書評/画評/品評Math This is THE -e^πi - 書評 - オイラーの贈物 新装版 東海大学出版会 田志口様より献御礼。 オイラーの贈物 新装版 吉田武 [東海大学出版会より直接購入] キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━! 待っていた、待っていた、待っていた。 このの復活を。 願わくば、「小飼弾が選ぶ最強の100冊+1」の前に復活してほしかった。入手困難だったので泣く泣く外したのだけど、最強の100冊が10冊になっても来入っていてしかるべき一冊。 なのにAmazonときたら、「このは現在お取り扱いできません」だと? すぐに在庫されると思うのでリンクしておくが、念のために東海大学出版会も併記しておいたので待てない方はそこから注文してほしい。 書「オイラーの贈物」は、 はじめに 唯一の式 -- オイラーの公式: eiθ =

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  • ライトノベル読もうぜ! ライトノベル読もうぜ!的 このライトノベルがすごかった 2009

    さて、前振りの通りまとめました、「ライトノベル読もうぜ!的 このライトノベルがすごかった 2009」です。 早速題です。なるべく端的にコメントしていきたいと思います。(詳細なレビューはリンク先(画像をクリック)ご参照) 2009/1/1~12/31までに出版された作品達です。 (注:以下は完全な主観に基づくランキングです、納得いかなくても苦情等はおやめください。) 2009年 ライトノベル読もうぜ!ランキング 第1位 雪蟷螂 体に電撃が走るような、苛烈で熾烈で熱烈な恋物語。 今年読んだラノベでは迷うことなくこれが1番と自信を持って言える。 5月に読んで以来、結局これを超えるラノベに出会うことはなかった。 紅玉先生の次作はメディアワークス文庫に行ってしまいそうだが、それはそれとして。 第2位 プシュケの涙 引き摺り込まれる独特の魅力。しばらく戻ってこれない場合も・・・。 ガツンと心に刺さる

  • 「2009年は161冊読みました!」「それは何がすごいの?」というわけでオススメ本16.1冊を挙げてみる - ミームの死骸を待ちながら

    新年二目、というわけで2009年に読んだ良をまとめて書評しちまうぜエントリ。いざ数えるまで何冊読んでいるのか知らなかったんだけど、これは...案外読んでるな。まぁ、うち40冊くらいは小説なんだけど。舞城王太郎とか西尾維新とか村上春樹とか司馬遼太郎とか真山仁とか福井晴敏とか。 ちょいと余談なんだけど、...いや、そう言うことならこのブログ自体が余談の固まりのようなものか。戯言雑感チラシの裏。すなわちそれは、僕は余談に生きているというか、生き様が余談的なのかも知れない。なんとなくそんな感じはする。となると、じゃあ論はどこにあるんだろう?という疑問が沸いt ってなぜ余談に入る前に余談に逸れるのか。信じ難いな。 気を取り直して。僕にとって読書ってのは、どうもそのときの心理状態をセーブする"鍵"になっているらしい。タイトルを眺めてぱらぱらとめくってみると、以前読んだときの心理状態が再現できる。

    「2009年は161冊読みました!」「それは何がすごいの?」というわけでオススメ本16.1冊を挙げてみる - ミームの死骸を待ちながら
  • 超凡の限界 - 書評 - 東大×ハーバードの岩瀬式!加速勉強法 : 404 Blog Not Found

    2009年08月28日18:00 カテゴリ書評/画評/品評Art 超凡の限界 - 書評 - 東大×ハーバードの岩瀬式!加速勉強法 著者より献御礼。 東大×ハーバードの岩瀬式!加速勉強法 岩瀬大輔 惜しい。 内容ではない。 著者の経歴が、である。 東大在学中に司法試験をパス。 ハーバード経営大学院を上位5%の成績で卒業。 スゴ腕経営者たちが注目する「岩瀬大輔」の勉強法を初公開! という、その経歴が。 書「東大×ハーバードの岩瀬式!加速勉強法」は、ふつうに出来る人が、とても出来る人になるのに最適な勉強法。 目次 はじめに 飽きっぽい僕の勉強法 第1章 全体を眺めて構造を見切る 第2章 実践を通して肌感覚を身につける 第3章 対象から離れて助走をとる 第4章 一点突破で強みを活かす 第5章 「借りる力」を身につける 第6章 直感に従って決断する 第7章 対立する概念を受け入れる おわりに 学

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  • 作家を、プロデュース「小説作法ABC」

    小説を書く基技術がひととおり。 新米作家の教則として読んでもいいし、深い読書への手引書として扱ってもいい。「小説は、Why? とBecauseで推進される」とか、「読書の快楽は予定調和とドンデン返し」といった基礎だけでなく、「同じ村上でも、春樹は回想、龍は実況」や、「谷崎は変態、三島は売れない俳優」といった、著者の文学観をも垣間見ることができる。 なかなか実践的なのは、各章のおしまいに「練習問題」がついているところ。たとえば、既読の小説のあらすじを100字にまとめろという。要約することで、いわゆる「読ませどころ」へ向かわせる物語の軌跡が見えてくるんだと。さらに、要約した小説の帯コピーを50字でまとめろという。キャッチコピーを考えることで、その小説の「最大の売りどころ」を見抜けという。要は「目玉」やね。おもしろそうだとそのとき感じた作品を漫然と読んできたわたしにとって、いい刺激になる。

    作家を、プロデュース「小説作法ABC」
  • ruby.learn(:order => reverse); # - 書評 - Ruby逆引きハンドブック : 404 Blog Not Found

    2009年05月21日17:00 カテゴリ書評/画評/品評Lightweight Languages ruby.learn(:order => reverse); # - 書評 - Ruby逆引きハンドブック C&R研究所より献御礼。 Ruby逆引きハンドブック るびきち こういうを待っていた。特に「Rubyクックブック」(翻訳版)の出来がいささか残念だっただけに、このの価値がさらに高く感じる。 他のプログラミング言語を会得している人であれば、Rubyはこれと「初めてのRuby」で必要十分なのではないか。 書「Ruby逆引きハンドブック」は、「出来ることが先」ではなく「やりたい事が先」にある人がRubyを使うための手。いわゆるクックブックであるが、家の出来が前述のとおりなので、日においてはこれが de facto な「Rubyオフィシャルクックブック」となるのではないか。

    ruby.learn(:order => reverse); # - 書評 - Ruby逆引きハンドブック : 404 Blog Not Found
  • この本がスゴい2008

    今年もよい出会いがあり、それはあなたのおかげ、とても感謝しています。 ここでいう「あなた」とは、親切にもコメント欄よりオススメいただいたアナタだけでなく、某所で罵倒しまくってたキミも含まれる。なぜなら、「○○がスゴいんだってーフフン、じゃぁ△△読んでないだろ」なーんて教えてくれたから。 ありがたいのはまさにソレ、「そんならコレを読め」と言ってくれる方は、○○も△△も読んでる。わたしが知らない△△を、わたしが読んだ○○から教えてくれるのだから、これほど有益なものはない。 わたしが知らないスゴは、きっとあなたが読んでいる所以はここにある。反面、これができずに唯我独尊を貫くと、非常に限定された世界の読書王となる。なまじ蓄積があるだけに、外からのアドバイスが受け入れられず、読書はすべて自意識の確認作業となる。気の毒だけど、よい反面教師だ。この道は、いつかきた道。わたし自身が陥らないよう、用心用心

    この本がスゴい2008
  • 言語で遊ぼう! - 書評 - Rubyで作る奇妙なプログラミング言語 : 404 Blog Not Found

    2009年01月03日05:00 カテゴリ書評/画評/品評Lightweight Languages 言語で遊ぼう! - 書評 - Rubyで作る奇妙なプログラミング言語 毎日コミュニケーションより献御礼。 Rubyで作る奇妙なプログラミング言語 原悠 うれしい。そしてちょっぴり悔しい。 こういうを、自分で書いてみたかった。 書「Rubyで作る奇妙なプログラミング言語」は、「奇妙なプログラミング言語」 - Esoteric programming languageを作ってプログラミング言語というものを学ぼう、というより遊ぼうという一冊。 目次 - MYCOM BOOKS - Rubyで作る奇妙なプログラミング言語 〜Esoteric Language〜より 書の概要とRubyのインストール 1 Esoteric Languageを知る 1-1 Ruby練習問題 1-2 サンプルプロ

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