日本歯科大新潟生命歯学部(新潟市中央区)の50歳代の男性教授が2月、担当するクラスの女子学生の家庭教師をしたなどとして、約4か月の自宅謹慎処分を受けていたことがわかった。 期末試験の設問が、教授が学生に示した練習問題と類似していたため、発覚した。教授は試験の作成に携わってはいなかったが、同大は「結果的に不正があったと誤解を招く軽率な行為だった」と説明している。 同大によると、2月に行われた3年生の期末試験の解剖分野の筆記試験で、一部の学生が好成績を収めたことから、指導していた教授に事情を聞いたところ、女子学生の家庭教師をしていたことが判明。女子学生は教授が出した練習問題を複数の学生に見せていた。この中に筆記試験の設問に似た問題があったという。 筆記試験は准教授が作成し、教授は試験内容を把握していなかった。同大は公平性を保つため3年生全員を対象に再試験を実施。教授は辞職願を提出したが、複数の