以下は、産経ニュースの記事〈「Fukushima50(フクシマフィフティ)」観客絶賛、評論家酷評…原発が背負った「宿命」表出〉(https://special.sankei.com/a/entertainment/article/20200312/0001.html)に関連する取材を受けた際に、担当記者氏に送ったメールの内容である。 「キネマ旬報」の星取レビュー欄に寄稿した『Fukushima 50』評を補うものとして、ここに掲載する。 尚、私信にあたる前後の挨拶文を削除した以外は、細かな誤字脱字を訂正するにとどめた。商業媒体への発表を前提として書いた文章ではないため、乱文乱筆はご容赦いただきたい。 ------------------------------ 『Fukushima 50』について、私個人がもっとも強く感じた問題点は、この映画の「主体」はどこにあるのか、という点です。 とい