第4回目となる今回は、これまでに紹介した水素ロータリーエンジンや水素自動車からいったん離れて、次世代燃料の有力候補「水素」をクローズアップします。詳しく解説してくれたのは、水素燃料では業界トップクラスの「岩谷産業」。水素の製造方法や用途など、さまざまな疑問を分かりやすく教えてもらいました。 燃料としての水素とは ───まず、岩谷産業とはどのような企業ですか? 玉井英太氏(以下敬称略) ご家庭の燃料として使われているLPガスや工業用に使われている酸素、窒素、炭酸、水素などさまざまなガスを扱っている会社です。今回のテーマの水素ですが、光ファイバーやガラスから化粧品、食品分野まで、幅広い製造の現場で工業用として使用されています。この水素が身近なクリーンエネルギーとして注目されはじめたのは、わりと最近のことなんです。 ───水素が燃料(エネルギー)として使用されるようになったのは、いつごろからです
![水素製造の大手に聞く「燃料としての水素」 (1/5)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/081241b4d57b0d518ce0ca1401c6b406f1f29f18/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fascii.jp%2Fimg%2F2008%2F04%2F21%2F51135%2Fl%2Fcaf3773d88f6d423.jpg%3F20200122)