●『HMDによる構成的空間を舞台とした「三人称的自己」の顕在化』で、小鷹研理は、自己のもつ主体感(agency)と身体の所有感(ownership)という二項に対し、第三の項として「deownership」という概念を提出している。 https://confit.atlas.jp/guide/event-img/jsai2018/3D1-OS-7a-04/public/pdf?type=in agencyとは、あるイベントに対して自己が主体的にかかわっているという感覚であり、これは、自己の運動感覚とイベントとの「時間的同期」によって、人工的に構成された空間においても容易につくりだすことができる。たとえば《くしゃみと同時に遠方のガラスが偶然壊れるような極端な状況に際しても、「まるで自分がガラスを割ってしまった」ような感覚が得られる》であろう。時間的同期が一定の遅延の範囲内にあれば、距離がどれ