Web2.0を特徴づけるキーワードとして「ロングテール」というキーワードが使われることが多い。通常の店舗では品目数上位20%が全体の売り上げの80%を占めるのが普通だが、ネットのビジネスでは残り80%の品目の売り上げが上位20%の売り上げを上回る(図1)──代表例はアマゾン(amazon.com)だ──というように表現されることが多い。 しかし、ちょっと待っていただきたい。 まず第一に、通常の店舗より多い品目数を扱えるというのは、ホントに「Web2.0」の特徴なのか? ネットのほうが品目数をたくさん扱えるのは、94年にアマゾンが創業されてからずっとそうだったのではないのか? Web1.0か2.0か、というのは単なる言葉の定義の問題ではあるが、2.0のほうが、より「進んでいる」というイメージを持たれやすい。しかも、「ロングテール」という言葉が、「かっこいい」「最先端」といったポジティブなイメ
経営感覚が鋭い上海のタクシー運転手が話題に 前回のコラムでは、私が社外取締役を勤める日系部品メーカーの例を紹介した。加工コストを知らず赤字のまま、ユーザーの家電メーカーの値下げ要求を受け入れ続けながら仕事を受注していた現状を変えたい、という趣旨であった。 このメッセージを日本人幹部に伝えるために、あるエピソードを交えたメールをそれぞれの日本人幹部に送った。2006年3月ごろ中国で話題になり多くのメディアで記事になった「スーパータクシー運転手」の話題だ。この話題は日本ではあまり知られていないので、今回のコラムで読者にも紹介したい。その運転手は、「上海大衆タクシー」に勤めている。事の発端はこのタクシーに乗ったマイクロソフト中国の幹部が書いたブログだった。その内容を紹介する。 オフィスビルを出て空港に向かう幹部の前に、一台のタクシーがまっすぐ走ってきて止まった。運転手は、オフィスビルを2周
「出頭は不利」の不思議 (日経ビジネスAssocie編集) Q.“不幸”にして取り締まりを受けたらどうすればよいか? (1)速やかに警察に出頭する (2)放置違反金の請求を待つ A.ドライバーにとって有利なのは(2)。 (1)出頭した場合、反則金を納めるほか違反点数も付される。一定期間に6点を超えれば30日間の免許停止。 (2)運転者として出頭せず、車の使用者として放置違反金(反則金と同額)を支払えば、違反点数はつかずゴールド免許のままでいられる。 放置違反金の納付命令を半年で3回受けた場合は、当該車両に20日間の使用制限命令が出されるが、免許は無傷なので他の車は運転できる。どう見ても(2)がおトクだ。ステッカーを張られる前なら、「今動かします」と駆けつければ口頭注意だけで済むようだ。が、すでに張られてしまったら、その場はやり過ごした方がよいことになる。 施行に際して各警
ネット上の著作権侵害、「引用」と「要約」 (田淵 義朗=ネット情報セキュリティ研究会) 前回、TBSの著作権侵害事件(公式ホームページに新聞社のコラムや記事を無断で盗用し使用した事件)について検証した。著作権を扱うプロがなぜ事件を起こしたのか、その背景と原因について筆者なりの見解を書いた。当たり前だが、ホームページなどに掲載される文書や画像等には、通常著作権がある。転載する場合には著作権者の了解を得るなど、特に注意が必要だったが、今回そのことが疎かにされた。 また、個人や法人が所有しているホームページに、閲覧者への情報提供を目的として、新聞・通信社が配信する記事の一部や写真などを無断で利用しているケースがかなり多くなっていることも指摘した。現在、ネット上では著作権侵害が当たり前のようになっている事実がある。「引用」「要約」などが多用されている。 他の著作物を転載する際、普通は自らの
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