宇宙から届くとされる謎の「重力波」を米国の研究チームが初めて検出した可能性があることが9日、分かった。日本時間12日未明に会見し、観測結果を発表する。「世紀の大発見」となるのか注目される。 チームはカリフォルニア工科大、マサチューセッツ工科大などが参加。一辺の長さが4キロに及ぶL字形の検出装置「LIGO」(ライゴ)で観測した昨年9月以降のデータを公表する。 重力波は重い天体同士が合体するなどした際、その重力によって生じた空間のゆがみが、さざ波のように遠くまで伝わる現象。アインシュタインが1916年に一般相対性理論でその存在を予言したが、直接検出されたことはない。 関係者によると、米チームは太陽と比べ質量が36倍と29倍のブラックホール同士が合体した際に生じた重力波を、99・9999%の極めて高い信頼度で検出したとする報告書案を作成した。内容は変更される可能性がある。 検出に成功すれば、新た