岐阜県生活衛生課は5日、関市内の会社の従業員5人がスイセンの葉をニラと間違えて食べ、食中毒の症状で病院に運ばれたと発表した。いずれも快方に向かっているという。 5人は28~35歳の女性で、4月27日に同市戸田の長良川の河川敷でスイセンを採取し、4日午後7時に会社で炒めて食べたところ、10~20分後に吐き気などの症状で救急搬送されたという。関保健所が症状や残っていた植物から、誤食による食中毒と断定した。スイセンはアルカロイドという有毒成分を含み、加熱しても分解しないという。
ツイッター上には、他人の文章を丸写ししたパクリツイート(パクツイ)があふれ、論文のコピペ(切り張り)も問題化している。お手軽な盗作行為が蔓延(まんえん)する背景事情を探った。 ツイッターで1万人超のフォロワーを持つ男子大学生(18)は、高校時代からパクツイに手を染めてきた。ツイッターには発言者を明示して転載するリツイート機能もあるが、それは使わない。人気の出そうな投稿を見つけては、あたかも自分の発言のようにつぶやくのだという。 「フォロワーが増え、たくさんリツイートされると優越感が得られる。受験勉強のいい憂さ晴らしだった。最初は罪悪感もあったけど、みんなやってるし、徐々にマヒしていった」 ボタン一つでパクツイできるスマートフォン用のアプリを使い、1日平均300回、多い時には700回パクツイしたこともある。 パクツイ常習者の別の男性(21)は「ずっとニートで、リアルな友達はまったくいない。パ
幻の生物「つちのこ」を捜す恒例の「つちのこフェスタ」が3日、東白川村で開かれる。捕獲した人には賞金125万円を贈呈する。村によると、つちのこは体長30~80センチくらいで、胴が短くて太いヘビに似た未確認生物。ビール瓶くらいの胴から、三角形の頭がちょこんと出ているという。村内では少なくとも昭和初期から目撃証言があり「全国有数の多発地帯」と言われている。 会場は東白川村神土の中川原水辺公園。午前9時から受け付け、同10時から捜索大作戦を開始。正午に捜索の結果を発表する。ステージイベントやお楽しみ抽選会などもあり、午後3時に閉会する。問い合わせは村観光協会(0574・78・3111)。
理化学研究所や東大などの研究グループは、浸すだけでマウスや小型サルの脳を丸ごと透明にできる「透明液」を開発した。サルの脳を丸ごと透明にできたのは世界で初めて。いまなお解明されていない謎が多い脳の働きを解き明かす大きな手段になる可能性がある。 脳を構成する細胞の種類は他の臓器と比べて格段に多く、それらが複雑につながって、多彩な機能を発揮している。脳の中で何が起きているのか直接見ることができれば、機能の解明が大きく進むと期待されており、世界中で透明化の技術開発が進んでいる。 理研生命システム研究センターの上田泰己(ひろき)グループディレクターらは、理研がこれまでに見いだした2種類の透明化薬剤に、新たな有機化合物を混ぜることで、従来法を超える高度な透明化を実現した。マウスの脳だと、約30億個ある脳の細胞を一つ一つ観察できるという。神経同士のつながり具合などを直接見ることで、脳機能の解明につながる
日に日に黒くなっています――。男鹿市の男鹿水族館GAOに持ち込まれた「黄金ナマズ」が、なぜか変身中だ。展示を始めた8日には白に近い黄色だったが、2週間余で背中は半ば黒くなった。原因ははっきりしないが、GAOは「黄金週間」に向けて復活策を練っている。 展示されているナマズは体長45センチの標準体形。八郎湖で3日に捕獲され、GAOに持ち込まれた。展示前から目が黒く、黒い斑点もあったことから、メラニン色素欠乏の「アルビノ」ではないとみられていた。 飼育担当の今西洋平さん(26)らは、いずれ黒が強まるにしても、5月の連休明けまでは「黄金」色がもつと踏んでいた。 ところが、あれよあれよという間に背中に「黒雲」が広がった。おなかは白いまま。今西さんによると、①展示水槽の日当たりがよく、紫外線を浴びたため②対照的な色の黒い砂を水槽に敷いたため、それに合わせて色を変えた――などの理由が考えられる。
京都水族館(京都市下京区)で26日から始まる新企画「ペンギンスカイウォーク」が22日、報道陣に公開された。高さ約5メートル、長さ約50メートルの通路をペンギンが「空中散歩」する。 入り口の床はガラス張りのため、渡る前にくちばしで確認したり、何度も引き返したりする姿も見られた。その後は首を伸ばして周りを見渡したり、外の風に当たったりする姿に、来館者から「かわいい」「がんばれ」と声が飛んだ。 家族で訪れた同市伏見区の主婦田原千春さん(30)は「ペンギンとの距離が近くて楽しめる」と話した。 26日は、手拍子や笛に合わせてイルカがパフォーマンスを見せるショー「イルカLIVEきいて音(ネ)」も始まる。(森泉萌香)
ワニがいなくなった――。12日朝、沖縄県北谷町の飲食店から警察に110番通報があった。体長は約1・8メートルとあって、周辺は一時騒然となった。 警察官や動物園職員らも駆けつけ、約2時間後に店の裏で発見、捕獲した。店長が15年ほど前に動物園を通じて譲り受け、敷地内の池で飼っていたという。 けが人はなかったが、無許可飼育とわかり、ワニは動物園へ。店長は「許可を取るために店を改装中だった。家族同然なので許可を得てまた飼いたい」。
夜通しルーレット台に張り付いた韓国人男性(63)の目は真っ赤に充血していた。 かつての炭鉱の町に2000年、開業した韓国北部のカジノリゾート「江原(カンウォン)ランド」。男性はこの3カ月で27回、カジノに通った。この日、約70万ウォン(約6万6千円)を一晩で失い、「中毒管理センター」で初めてのカウンセリングを受けた。 カジノにのめり込んだのは1年半前。1日で300万ウォン(約28万円)勝って味をしめた。趣味の乗馬をやめ、カジノの金を捻出するために酒やたばこも買わなくなった。仕事が休みになると、家族に内緒でソウルから高速バスでやって来る。「友人は絶対に連れて来ない。ダメになるのは私一人でいいから」 中毒管理センターはランドが開設。カウンセリングのほか、専門家がギャンブル依存症かどうか判別し、重症者には病院の案内をしている。カジノ客なら無料で利用でき、利用者は開設から13年間で約5万人に上る。
樹齢800年以上といわれた鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市、吉田茂穂宮司)のご神木の大イチョウが、強風で倒れてから10日で4年。残った根から、奇跡的に芽吹いた若木が成長し、すくすくと育っている。 若木は今、高さ1・2メートルほど。直径2センチほどの幹からは9本の枝が分かれ、それぞれの枝にも数十の新芽の気配がみられる。 再生のためのアドバイスをしてきた東京農業大学の浜野周泰教授(造園樹木学)は「この1年で60センチ以上伸びており、いたって元気。しっかり管理していけばまたかつてのような大木になるだろう」と話す。
アメーバの一種が透明なガラス質の殻を作る様子を動画撮影することに、筑波大の石田健一郎教授らのグループが成功した。日本や欧州など世界各地の温帯域のため池などにすむ「ポーリネラ・クロマトフォラ」という種で、殻を組み立てるしくみはこれまでよくわかっていなかった。5日付の国際原生生物学会誌(電子版)に発表される。 殻は長径20~30マイクロメートル。動画を分析した結果、このアメーバはガラス質の鱗片(りんぺん)という部品を作り出し、それを仮足と呼ばれる糸のような小器官を巧みに動かして一枚ずつ積み上げ、卵形に仕上げていた。「新居」ができると、細胞の一部が移動し、分裂が完了。これを繰り返して増殖するという。 石田教授は「一つひとつ大きさや形が微妙に異なる鱗片を正確に作り、正しい位置にくみ上げている。単細胞生物とは思えない驚くべき能力だ」と話す。(山本智之)
「くさい」と嫌われ者のカメムシ。でも、鮮やかな色や甘い香りを出す種類もある。そんな奥深さに魅せられた若手研究者が、徹底的にカメムシにこだわった企画展を兵庫県の伊丹市昆虫館で開催中だ。その名も「あなたの知らないカメムシの世界 カメムシだらけにしたろかー!」。 会場に並ぶ約250種の標本と13種200匹以上の虫はすべてカメムシ。「夢がかないました」。学芸研究員の長島聖大(せいだい)さん(34)は感慨深そうだ。 昔はカメムシが大嫌いだった。兵庫県上郡町の高校1年生だったときに学校周辺で大発生。家庭科でご飯を炊いたとき、炊飯器の中にまで入り込んでいたことに衝撃を受けた。カメムシは果物やコメの農家の天敵でもある。東京農大に進学し、絶滅させる方法を本気で探ろうとした。
ウクライナ南部クリミア半島では、ロシア軍による一帯の掌握が着々と進む。多数を占めるロシア系住民は自警団などを結成して、積極的にこれを支える。歴史や文化など、ウクライナが抱えてきた国内の断裂が、ロシアの介入を受けて一層深刻になっている。 クリミア自治共和国の首都シンフェロポリ。3日、ロシア軍による掌握が進むなかでも、市民はほぼ平常通りの生活を続けていた。 ロシア軍の制圧を受けて一時閉鎖された空港は、1日夜から国際線を含めて運行が再開された。人々が避難のために殺到する様子などは見られず通常運行だ。 商店街の店やレストランもいつも通りに営業している。街を歩くのは、黒とオレンジのしま模様の小さなリボンを付けたロシア系住民ばかり。ソ連の対ナチス戦争勝利を祝うものだという。 ただ両替商では現地通貨フリブナの価値が急落している。銀行のATMの前にも列ができていた。
野外のマダニで感染する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)のウイルスが関東や東北、北海道でも見つかったことが25日、厚生労働省の研究班の調査でわかった。これまでに確認されたのは西日本から中部地方までだったが、患者が出たり、抗体が陽性で感染の痕跡があった動物が見つかったりしたところも加えると、計30道府県になる。厚労省は「ウイルスを持ったマダニは国内に広く分布しているとみられる」としている。 SFTSは昨年1月、国内初の患者が確認され、その後、次々と発覚。厚労省によると、患者は九州、四国、近畿地方13県で53人、うち21人が死亡した。 研究班はマダニや動物のウイルスの保有状況を昨年から調査してきた。岩手、栃木、滋賀など十分な調査ができた23道府県すべてでマダニからウイルスが見つかり、シカやイヌに感染の痕跡が見つかったのは宮城、富山、京都など21府県だった。ウイルスは以前から国内各地に存在して
鳥羽市の鳥羽水族館は24日、人工孵化(ふか)で生まれたオウムガイのメスが4年230日(1691日)間生存し、飼育施設で繁殖させたオウムガイ類の世界最長飼育記録を塗り替えた、と発表した。これまでの記録は同水族館で飼育されていたオスの1689日だった。野生のオウムガイ類は10年以上生きるが、施設で繁殖したものを長生きさせるのは極めて難しいという。 23日に新記録をつくったメスは殻の直径約13センチ。2009年7月10日に孵化した。継続してオウムガイを繁殖させているのは同館のほか、ニューカレドニアのラグーン水族館、ハワイのワイキキ水族館。1千日以上の長期飼育に成功しているのは鳥羽水族館だけで、これまで孵化した約220匹のうちオウムガイが5匹、オオベソオウムガイが6匹(最長1319日)に過ぎない。 オウムガイはイカやタコの仲間で、その歴史はアンモナイトより古い。南大西洋などのサンゴ礁域の水深100
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