2009年07月07日 09時00分更新 文● ASCII.jp 聞き手●政井寛、企画報道編集部 協力●アスキー総合研究所 遠藤 諭 レガシーシステムは悪か? このような問いから始まった前回のインタビューだが、話は思わぬ方向に進み出した。レガシーを捨てろ! ところが、話はそう簡単ではない。 オープン環境のシステムを導入することに一抹の不安を覚えるIT部門責任者はたくさん存在する。その理由はオープン環境基盤で構築したシステムは、おおむね運用が複雑になる傾向があり、インフラ技術領域もユーザー側の責任で対処しなければならないからだ。さらにマルチベンダー環境のマネージメントも要求される。結果的にはコストが思いのほか高くなるのである。あまり表面化していないが、オープン技術基盤のシステムは稼働後にボディブローのようなダメージをIT部門責任者に与え続けているのである。 ここでは、前回に引き続いて東京海