組織をうまく巻き込みながら、日々の現場をどう改善していけばよいのか。エバンジェリストとして活動した経験を基に鋭く考察する。 ← 前回 連載 INDEX 次回 → エバンジェリストの活動 私は、エバンジェリストという職業に10年近く携わっている。 エバンジェリストという職業は、基本的にはマーケティングに位置するのだが、エバンジェリズム活動というのは、おおむね破壊的なマーケティングである。 セオリー通りに行う一般的なマーケティング活動と異なり、先を見て市場を作っていったり、あるべき世界に向けて情報を発信したりしなければならない。それを「人」が起点となって行うのだ。 単に言われた通りに情報発信をするのであれば、エバンジェリストである必要はないだろう。マーケティングのプログラムにのっとり、本社(外資系企業のエバンジェリストを想定)のメッセージやガイドラインに従い、情報発信するなら、それこそ、どこか