万物に質量(重さ)を与えたとされる素粒子「ヒッグス粒子」を探す実験を続けている欧州合同原子核研究機関(CERN)は14日、新たに加わったデータは、昨年7月に見つかった新粒子がヒッグス粒子であることを強く示しているとする公式見解を発表した。 CERNの広報担当者は、読売新聞の取材に対し、「新粒子はヒッグス粒子と呼んでよい」と説明した。 実験を続けてきたのは、東京大学や高エネルギー加速器研究機構など日本の16機関が参加するATLAS実験グループと、欧米中心のCMS実験グループ。CERNが、両グループのデータを総合的に判断した。 両グループは、ヒッグス粒子とみられる新粒子を昨年7月に発見した。その後の実験でデータが増え、「スピン」と呼ばれる粒子の性質がヒッグス粒子の特徴を示していることが新たにわかった。ATLASグループの日本代表を務める徳宿克夫・同機構教授は、「ヒッグス粒子であることを、CER