お詫びと訂正コメントで秦郁彦氏は、『南京事件』の増補版で南京事件の犠牲者数は四万にが上限だと言っている旨の指摘があった。見落としていた増補版の方を確認したところ、以下のように秦氏は、増補の部分でかつての犠牲者数の推計を下方修正していた。 この二〇年、事情変更をもたらすような新資料は出現せず、今後もなさそうだと見きわめがついたので、あらためて四万の概数は最高限であること、実数はそれをかなり下回るであろうことを付言しておきたい。(pp317-318) 従って池田信夫氏の、秦郁彦氏の南京事件の犠牲者数についての発言は正しいわけで、この点について、お詫びするとともに訂正します。 池田信夫氏が南京事件について記事を書いている。 南京事件は「大虐殺」だったのか – アゴラ 特に問題なのは南京軍事裁判の判決で、「被害者総数は三〇万人以上に達する」と書かれている。これが中国政府の公式見解だが、当時の南京市