陸前高田市の陸前高田古文書研究会(荻原一也会長)は、東日本大震災で被災した郷土資料の復旧過程をまとめた記録集を自費出版した。震災後の修復、保存の取り組みや会員の被災体験を紹介。郷土の歴史を後世に伝えるため一丸で活動した歩みを記録した。 同会の細谷英男副会長ら3人が5日、市役所を訪れ、戸羽太市長に記録集を贈った。 同会は長年、県指定文化財吉田家文書の解読に取り組んできた。しかし昨年の震災で会員3人が亡くなり、解読した文書のほとんどが流失した。 【写真=戸羽太市長(右)に完成した記録集を贈る細谷英男副会長(中央)ら】 (2012.12.6)