パチンコ産業、浪花節、水族館、江戸時代の文人--。独創的なテーマの著作物を出した研究者による報告会が先月、大阪市北区であった。2018年度で40回目を迎えたサントリー学芸賞(サントリー文化財団主催)の受賞者9人のうち、西日本にゆかりのある4人で、研究内容や今後の抱負などを語った。 京都大在学中から在日韓国・朝鮮人による産業の歴史について関心を寄せてきた北海道大大学院准教授の韓(ハン)載香(ジェヒャン)さんは『パチンコ産業史』で受賞。当初、ばくち的な性格が強かったパチンコ産業は規制に適応することで成長し、巨大市場へと発展したという。「規制すると産業が停滞すると思われるが、必ずし…