●出題者・制作者は、視聴者を楽しませたい。 そして出題者や制作者が、解答者とならんで、というかそれ以上に意識し対峙しなければならない存在があります。観客である視聴者・お茶の間です。 本稿のはじめのほうで確認したように、2.1.1「クイズは“観客”のための“エンタメ”である」ということをふまえれば、出題者がどんな問題を出すのかも視聴者・お茶の間を楽しませたいという前提によるということになります。ただ単にクイズを出したい出題者と解きたい解答者との間だけでクローズドにおこなわれるのであれば2者間のみでの共通認識としての”楽しさ”で済むかもしれません。が、それにとどまらず、ごく一般的な共有範囲のリテラシーを前提とした不特定の一般人が何百万人という単位で観覧しており、そんな視聴者・お茶の間が「楽しい」と認識できるような、出題をしなければならないし、企画・番組にしなければならない。そこを満たすような、