2023年9月19日(火)、米国図書館協会(ALA)は、2023年1月から8月までの全米の学校図書館、公共図書館、学術図書館等における検閲の動きに関するデータをまとめ、暫定データとして公開した。 ALAは、閲覧制限の申立て(book challenge)があったタイトル数は、ALAが統計を開始して以降、最多であった2022年の同時期のデータと比べて20%増加しているとし、また、全体に占める公共図書館における申立ての割合が、2022年の同期間では16%であったのに対し、2023年は49%に増加していると述べた。そして、これらの申し立ての対象となった本の多くが、有色人種あるいはLGBTQIA+コミュニティに属する作家によって書かれた本、あるいはそれらの人々を描いた本であると報告している。特にアイオワ州では、2023年7月から、学校において年齢ごとにふさわしい本を定義する州法が施行されており、こ