静岡県西伊豆町田子地区で、特産の「潮かつお」の生産が最盛期を迎えている。 正月の保存食として、同地区では昔から欠かせない一品。新鮮なカツオのはらわたを取り除き、約2週間塩漬けした後、強い西風にさらして乾燥させる。創業100年以上という老舗の「カネサ鰹節商店」では、塩漬けした4キロ前後のカツオを、太い竹竿にずらりとつるしていた=鈴木史生撮影=。同店5代目の芹沢安久さん(43)は「1月末にかけて約1000本を出荷する予定」と話す。 お茶漬けや酢漬けなどで食べるほか、最近では、ご当地グルメ「しおかつおうどん」にも使われている。