伊豆名産の高級魚キンメダイに、疲労回復効果があるとして近年注目されている「アンセリン」という物質が多く含まれることが、県水産技術研究所伊豆分場の調査でこのほど分かった。同分場は「食べると元気になる魚」として、今後地元漁協などにPRするよう呼び掛ける。 アンセリンはサプリメントなど健康食品として人気がある。同分場によると、昨年7月と12月、稲取漁港(東伊豆町)で水揚げされたキンメ3匹(500グラム〜1キロ)の筋肉の成分分析を行ったところ、いずれのサイズでも100グラム当たり190〜220ミリグラムのアンセリンが含まれていた。 また、キンメのうまみ成分の主体・アミノ酸類総量の52〜63%がアンセリンで、同分場によると「食用魚類では最大の割合ではないか」としている。アンセリンはカツオやマグロなどの大型回遊魚に多く含まれていることが分かっている。 近年、伊豆周辺のキンメは不漁が続く一方、千葉