水産物など食品加工機械のニッコー(釧路市)は魚の鮮度保持に使う海水氷の製造装置の販売を強化する。ヤンマーグループで漁船など海洋分野を手掛けるヤンマー舶用システム(兵庫県伊丹市)と提携した。ヤンマー舶用システムの全国販売店網を窓口に、漁協向けなどに売り出す。鮮度保持で魚介類の付加価値を高められることを売り物にする。 装置は連続式シルクアイスシステムと呼ぶ、海水からシャーベット状の微細な粒子の氷「海…
水産物など食品加工機械のニッコー(釧路市)は魚の鮮度保持に使う海水氷の製造装置の販売を強化する。ヤンマーグループで漁船など海洋分野を手掛けるヤンマー舶用システム(兵庫県伊丹市)と提携した。ヤンマー舶用システムの全国販売店網を窓口に、漁協向けなどに売り出す。鮮度保持で魚介類の付加価値を高められることを売り物にする。 装置は連続式シルクアイスシステムと呼ぶ、海水からシャーベット状の微細な粒子の氷「海…
クサフグの繁殖行動を初めてテーマにした「市民環境学習会」が15日夕、勝浦市の興津海岸で開かれた。10センチほどの魚が集団で波打ち際に乗り上げ、命をつなぐシーンを約120人の家族連れらが目の当たりにした。 大自然の営みに感動し、生きものへの興味を持ってもらう目的で、市などが主催した。 2009年以降、同じ場所でクサフグの繁殖行動が続くことを確認した同市の元小学校長、照川由美子さん(61)が「きょうは来ると予想される」と案内。今シーズン初となる観察に成功した。 現場では「クサフグは人を警戒します」との説明があり、見学者は離れた場所で静かに待機。数十分後、海面から消波ブロックの斜面に100匹ほどのクサフグが次々と現れた。メスは腹を石にこすりつけて卵子を放ち、オスは次々と精子を放った。 照川さんによると、クサフグの繁殖行動はこの時期の満月や新月の数日後に見られる。満潮前、波打ち際に大群で押し寄せて
津波被害を受けた東松島市のノリ生産者らが、県内養殖業の復興や業界全体の活性化を目指して「海苔(のり)サミット」を企画し、仙台市青葉区の東北大学雨宮キャンパスで16日、全国の生産者らが集まった初会合が開かれた。 県によると、県内沿岸部ではノリの養殖いかだや加工施設などが津波で流失、被害額は約130億円に上った。生産量は、2009年度(11月~翌年5月)が6億8000万枚だったのに対し、12年度は3億5000万枚とほぼ半減。13年度も09年度比で6割程度にとどまる見込みだ。 また、一般財団法人「海苔増殖振興会」(東京)によると、食生活の変化に伴い、全国のノリ消費量も減っているという。こうした状況の打開策を話し合うため、「皇室献上ノリ」の産地として知られる東松島市の生産者らが全国サミットの開催を発案した。 初会合には本県のほか、熊本、愛知、三重各県の養殖業者や研究者ら約70人が参加。パネルディス
防潮堤の在り方について問題提起している日本景観学会(会長・五十嵐敬喜元法政大教授)は15日、釜石市平田の釜石・大槌地域産業育成センターで「景観学から考える復興と防潮堤」をテーマに本年度の春季大会を開いた。住民を交えた講演会やパネル討論では、景観のほか維持管理費などの問題を指摘する意見が続出。防潮堤計画について「真の民意を再確認すべきであることを各首長に求める」との釜石・大槌宣言を採択し、計画変更を求めることを決めた。 法律や工学、建築・土木分野の研究者のほか、沿岸市町村の住民ら約100人が参加。日本大理工学部の神田順特任教授(建築構造安全論)が「防潮堤の費用対効果」、首都大学東京都市環境学部の山本康友特任教授(建築生産)が「これからの公共事業と防潮堤」と題して講演した。 神田特任教授は釜石市唐丹町の防潮堤計画の調査を踏まえ「防潮堤を15メートルや20メートルにしてもコストが増大するだけで、
洋野町種市の宿戸小(安倍初雄校長、児童124人)は16日、学校近くの宿戸漁港で水産教室を開き、5年生約30人がウニの収穫と殻むきを体験した。 種市南漁協の協力で、指導漁業士の吹切守さん(48)が講師を務めた。児童は岩場に入り、岩の隙間に手を入れてウニを採り、荷さばき施設で殻むきに挑戦した。 吹切さんを手本に殻割り器でウニを割り、ピンセットでわたを取り除いてその場で味わった。子どもたちは格別の味に歓声を上げ、「ウニのことがよくわかった。とてもおいしかった」と笑みを広げた。 同校は総合学習の一環で2年生から毎年、稚ウニの放流や殻むきなどを学習している。約20年間、指導している吹切さんは「自慢できるウニがあることを知ってほしい。将来、一緒に漁をする仲間ができたらうれしい」と話した。 【写真=ウニの殻むきを体験する宿戸小の児童たち】
県が進める最上小国川ダム(最上町)の建設計画について、流域の漁業権を持つ小国川漁協(舟形町)がダム容認に転じたことを受けて、県は16日、これまでダム建設と同時に並行して進めるとしていた漁業振興策の一部を前倒しで実施する方向で検討に入った。 県や漁協、最上、舟形両町などの代表者を集めた同日の会合で、細谷知行副知事が「急ぐものについては早急に検討して実現できる方向にもっていきたい」と表明した。 県が先行実施を検討するのは、漁協が運営するアユの中間育成施設に供給する水の確保。県水産振興課などによると、同施設は舟形町が1998年に整備し、漁協が指定管理者として運営しており、約50万匹の稚アユを放流できる大きさにまで育て、最上小国川などに放流している。 施設を順調に運営するためには、毎分1500リットルの水を井戸からくみ上げる必要があるが、昨年は同1100リットル、今年は同850リットルと、年々揚水
写真撮影のため、関東大震災で津波被害を受けた神奈川県鎌倉市の海岸を一緒に歩いた。漁港に近い寺の境内。震災慰霊碑の前で静かに手を合わせ、背面に刻まれた犠牲者の名を丹念に読み始めた。「女性ばかり。昼間の地震で、男たちは漁に出ていたのでしょう」 長年取り組んできた災害史研究の中で、近代以降の津波と社会の関わりを、本書でまとめた。明治と昭和にも三陸を襲った津波の後、地元はどう対応したか、国が復興をどう進めようとしたか、人々は記憶をどう継承したか――。 震災直後から何度も東北を訪れた。過去の津波の際、三陸沿岸に建てられた石碑は300を超えるが、それらが今回の震災でどうなったか調べるためだ。震災で倒壊した碑が38基、津波で流されたり、がれきに紛れたりして行方がわからない碑が43基もある一方、これまで確認されていなかった碑を見つけることもできた。被災地の惨状に「災害史研究が役立つような現実ではない」とく
カップ麺「エスニックカフェ トムヤムクン風ヌードル」(エースコック、希望小売価格184円)鶏肉をベースに魚醤(ぎょしょう)の味を効かせたという。レモングラスや香菜などのスパイスを加え、辛さと酸味を引き出した。かやくには、トムヤムクンには欠かせないエビやチンゲンサイ、赤ピーマンなどが入っている。
相生特産のカキを生かした商品を生み出そうと、相生産業高校(兵庫県相生市千尋町)の3年生11人が、カキの殻を原料に使用したチョークづくりに取り組んでいる。今年中の完成を目指し、作業を進める。(杉山雅崇) 同校には、3年生の選択科目に「商品開発」があり、これまでにも生徒の柔軟な発想を生かした新しい商品を考案してきた。 カキのチョーク作りは、身を食べた後にごみとなってしまう殻を再利用しようと発案。ホタテの貝殻がチョークの原料になっていることを知り、「前例はないが、カキの貝殻でも作ることができるかを試そう」と、今年4月から週2回のペースで作業している。 担当の山村聡教諭は「形になるかわからないが、商品開発の大変さを生徒が学んでほしい」と話す。年内の完成を目指し、チョークを製作するメーカーへの提案も行う予定という。 現在は地元の水産業者から入手した約10キロのカキの殻を洗浄して砕く作業に取り組んでい
東日本大震災の被害や担い手の減少、消費の落ち込みなどの課題を抱えるノリ養殖の将来を考える「海苔(のり)サミット」が16日、仙台市青葉区の東北大雨宮キャンパスで始まった。17日まで。 宮城、三重、愛知、福岡、熊本の5県の生産者や支援者、研究者ら約70人が出席。「生産者を取り巻く環境」をテーマにしたパネル討論では、東日本大震災で全てのいかだを失いながら、震災前の7割まで生産量を回復させた県漁協矢本支所の相沢太さん(34)らが意見を交わした。 相沢さんは震災後、消費者が安心・安全とおいしさの両方を求める傾向が強くなったと指摘。「食べる人が現場の思いを理解すると、業界全体の意識が変わる。生産者が伝える努力をしなければならない」と語った。 宮城県石巻市を拠点に活動するヤフー復興支援室の長谷川琢也さん(37)は「漁師自身が6次産業化や発信の全てを担うのではなく、志の同じ人たちでチームを作ることが
昨年まで17年連続で生鮮カツオの水揚げ日本一を誇る宮城県気仙沼市の気仙沼漁港に16日、ことし初めてカツオの本格的な水揚げがあり、夏の主役登場に魚市場が沸き立った。 水揚げされたのは、青森県八戸市や愛媛県の巻き網船5隻が福島県沖などで捕った計266トン。魚市場で重さや形状ごとに選別され、入札にかけられた。1、2キロ程の小型が多かったが、4キロあるカツオには1キロ1300円の高値が付いた。 約20トンを水揚げした第8浜平丸(静岡県沼津市)の服部優一漁労長(34)は「群れの北上が遅れていたので、気仙沼に届けられてほっとした」と笑顔を見せた。 ことしは日本近海の海水温が例年より低い影響で、カツオの北上が遅れていた。昨年は5月23日に巻き網船が初水揚げしており、ことしは3週間以上遅れた。 魚市場は東日本大震災の津波で被害を受けたが、ことし5月に岸壁の復旧が完了した。 2014年06月17日火
まず、ここにいる社員たちに ちょっと質問してみたいと思います。 「日本の魚が、いちばん品質が高い」 と思っている人‥‥?
尾鷲市早田町(はいだちょう)に約1か月間住み込んで漁業を体験する「早田漁師塾」が10月26日~11月22日に開催される。漁業と漁村の暮らしについて知ってもらい、就労につなげようと尾鷲漁協早田支所などが一昨年から行っていて、全国から参加者を募集している。 早田町は人口約150人、高齢化率65%。漁業が主要産業だが、後継者不足が問題となっている。 市は漁業の後継者確保のため、1999年から3泊4日の漁業体験教室を毎年開催。これまで74人が早田町で定置網漁を体験した。就労につながった若者もいたが、漁村での生活になじめず、短期間で離職する人も多かった。 「数日では漁業について十分理解してもらえない」と、同支所や地域活性化に取り組む住民グループが中心となって「早田漁師塾」を企画。研修期間を延長し、定置網漁だけでなく、刺し網漁、一本釣り漁など様々な漁を体験してもらうプログラムを用意した。 研修中は町内
西日本各地の沿岸で不漁が続くカツオについて、県内の主要な漁港で最盛期の3~5月の漁獲量は例年の15%に当たる約70トンにとどまり、過去最低を記録したことが、県水産試験場のまとめで分かった。資源減少への危機感が高まっており、県は今月、国に対して赤道付近で急増する外国の大型巻き網漁船の規制強化を要望した。 (上田貴夫) 県水産試験場によると、県内でカツオ漁の中心となっている田辺、すさみ、串本3市町にある3漁港の引き縄漁船による漁獲量は3~4月が29・9トンで、過去10年の平均(376トン)の1割以下に低迷。5月は42トンとやや持ち直したものの、3か月合計で71・9トンと平均(477トン)に遠く及ばなかった。3漁港の漁獲量の記録をまとめ始めた1993年以降で最低だった2011年の215トンも大きく下回った。 県資源管理課によると、一本釣りなども含めた県全体の年間のカツオ漁獲量は、1992年から0
テレビ番組「アイ・アム・冒険少年」のロケでココリコの田中直樹さんが釣り上げた白いオオグソクムシ (C)TBS 深海にすむオオグソクムシの珍しい白色の個体が駿河湾で捕獲された。殻が白で目がオレンジ色に近く、色素が欠失した突然変異体「アルビノ」とみられる。バラエティー番組「アイ・アム・冒険少年」(TBS系)のロケで捕獲したもので、同行していたお笑いコンビ「ココリコ」の田中直樹さんは「専門家の方たちがこれはスゴイと言っているのをみて、自分もいかにすごいのか実感するようになってきました」と興奮している。 ロケは新種の深海生物を探す企画「新種発見プロジェクト」撮影のため、3日行われた。田中さんとお笑いトリオ「ジャングルポケット」の斉藤慎二さん、新江ノ島水族館・深海生物担当の飼育員・根本卓さん、深海専門漁師の長谷川久志さんらで、長谷川さんの漁船「長兼丸」に乗り込み、駿河湾に出航。仕掛けたはえ縄を引き
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