タオルミーナ周辺の海岸で海上からの侵入者がいないか目を光らせる兵士ら=2017年5月25日、賀有勇撮影 【タオルミーナ(イタリア南部)中西啓介、賀有勇】主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)が開催される高級リゾート地、タオルミーナは、地中海を渡る難民らの主要上陸地のシチリア島東部に位置する。人道支援の象徴でもある島で、G7首脳は中東・アフリカ情勢の安定化など国際協調のあり方も議論することになる。 地中海を望む丘陵地帯にあるタオルミーナは、人口約1万900人。12軒の五つ星ホテルがあり、年間110万人の観光客が訪れる。ドイツの文豪ゲーテや米国の作家ヘミングウェーが滞在したことでも知られる。 独メディアによると、伊政府は1400万ユーロ(約17億円)を会場整備に投入し、市街地の路面を再舗装し、首脳を乗せた大型車両が通行できるように拡張工事も行った。