安倍晋三首相が憲法改正の議論を本格化させようとしている。しかし、自民党の改憲案を読むと、基本的人権がおろそかにされているなど問題点が多い。なぜダメな内容になってしまうのか。橋下徹氏と木村草太氏が語り合った――。 ※本稿は、橋下徹・木村草太『憲法問答』(徳間書店)を再編集したものです。 政治家は憲法を読んでいない? 【橋下】せっかくこうして木村さんと憲法について対談できるので、いろはの“い”を教えるものよりも、政治をやっている人間が見て参考になるようなレベルを目指していきたいですね。 というのも、憲法の話は国会議員でさえもよくわかっていないんですよ。僕が代表をやっていたとき、維新の会の国会議員と話をして驚いたことがありました。議員なのに憲法の教科書で薄いものすら読んでいない。 一番驚いたのは自分の思い描く国家像や、国の理想像を書くものが憲法だと思っていた議員が多かったこと。だから憲法草案に「
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