東京の路線バスには、「先払い」の均一運賃制と、「後払い」の区間運賃制がありますが、なかには乗車した際に「どちらまで?」と聞かれる「行先申告制の先払い」路線もあります。なぜこうも混在しているのでしょうか。 あっちの路線はすんなり乗車、こっちの路線は「どちらまで?」と聞かれる 東京23区のすぐ西側、武蔵野市の吉祥寺駅は、地域における路線バスの一大ターミナルです。北口からは西武バスと関東バスが発着し、北の西武新宿線、同池袋線方面へ向かう様々な路線があります。 ここから西武池袋線の石神井公園駅、大泉学園駅(いずれも練馬区)方面へ向かう西武バスは、運賃均一制の220円です。乗客は前扉からICカードをタッチしたり、現金を運賃箱に投入したりして、次々と乗り込んでいきます。しかし、大泉学園駅のひと駅西側、保谷駅へ向かうバスは、ちょっと違います。 拡大画像 吉祥寺駅北口。手前の関東バス西10系統は先払いの均