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ブックマーク / apeman.hatenablog.com (137)

  • 「歴史戦」の毒が回りきった日本社会 - Apeman’s diary

    SNS等でさんざん話題になっているのですでに皆さんご存知のことでしょうが。 www.fnn.jp  (アーカイブ人もツイッターで“自白”していました。 【日外務省がチェック含めしっかりしないと。昨日、外交部会長として外務省と頻繁にやりとりしたが、外務省は約1ヶ月動画を放置した反省と再発防止対策が必要→ウクライナ政府、日に外交ルートで謝罪。昭和天皇の写真を「ファシズム」と… 外務省が動画に削除要請】 https://t.co/lVTimO9leH — 佐藤正久 (@SatoMasahisa) 2022年4月25日 いくつもある記事の中からこれを選んだのは、「歴史戦」の関連タームである「情報戦」が佐藤議員の口から出ている、という理由です。「情報戦で負けている」って、いったいどこと戦っているという認識なのでしょうか? 「ウクライナ政府のSNSなどをチェックする担当者を設けるよう求めた」

    「歴史戦」の毒が回りきった日本社会 - Apeman’s diary
  • 「強制されたというなら兵隊さんも同じ」論の誤り - Apeman’s diary

    相変わらず「吉田証言」の一点突破全面展開的発想で大阪市長が愚行を繰り広げている今日このごろですが、「強制連行」を巡ってはもう一つ「強制されたというなら兵隊さんや従軍看護婦だって同じだ」という否定論があります。軍がつくった「慰安所」の規定で外出や廃業が「許可制」になっていることは否定し難いので、「兵隊や従軍看護婦だって自由にやめたりできない」というわけですね。 この論法が誤っているのは、「正当な根拠を持つ強制とそうでない強制」という当たり前の区別を無視しているからです。大日帝国では兵役には憲法上の根拠があり、さらに兵役法という法的な根拠がありました。従軍看護婦についても、日赤の看護婦養成規則に有事の際の従軍の義務が規定されています。 これに対して、いかに大日帝国といえども国家が帝国臣民(あるいは占領地の住民)に性労働を課す根拠となるような法などありません。改正野戦酒保規程は「慰安所」設置

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  • 千葉市長が露呈させた日韓「合意」の本質 - Apeman’s diary

    すでに熊谷俊人・千葉市長人のツイッターでの発言が批判を浴びていた件です。 産経ニュース 2017.4.28 朝鮮学校補助金、交付せず 千葉市長が廃止言及も 弁護士「裁量権逸脱の恐れ」 熊谷市長は会見で「朝鮮学校が地域から孤立しないように交流事業に補助してきたが、日韓合意を否定する展示などをしたことは、市の思いを踏みにじる行為だ。今回はもとより、これからも(同校への補助金交付は)厳しい」と述べた。 昨年9月1日付で同校から交付の申請があり、市も同5日付で最大50万円の交付を決定していたが、同年度末に提出された実績報告書やこれまでの市議の指摘などを踏まえ精査したところ、日韓合意を否認する展示内容などが外国人学校地域交流事業の要項とそぐわないとされた。 2015年末の日韓「合意」なるものの欺瞞性はいまさら指摘するまでもありませんが、今回の千葉市長の判断は、日韓「合意」の“使い方”としてはすこぶ

    千葉市長が露呈させた日韓「合意」の本質 - Apeman’s diary
    emiladamas
    emiladamas 2017/04/30
    ブコメの日韓合意を批判するのとそれにうろたえる桜井誠を「嘲笑」するのが矛盾することになるという理屈がふしぎ
  • 産経新聞今昔物語 - Apeman’s diary

    南京事件否定論者が最後に逃げ込むのが「しかしとにかく30万じゃない」という主張です。ではこの点について、「新しい歴史教科書をつくる会」が結成されるなど歴史修正主義運動が盛んになる1990年代後半より前の『産経新聞』にはどのような記事が掲載されていたのでしょうか。 1994年に『産経新聞』は「【南京事件の真実】検証断罪史観」という連載を行っています(まだ「自虐史観」じゃなかったわけですね)。連載の第18回から22回までが、当時千葉大学の教授だった秦郁彦氏のインタビュー記事です。 ――「南京事件」における不法殺害の数については、東京裁判の論告でも十万とか二十万とかに分かれていて、詰めきれていないというお話でしたが。 秦 ええ。それで日側にそれに対抗できるような公的な数字があるかどうかなんですが、松井(石根)中支那方面軍司令官が兵の暴行、不軍紀行為を怒って注意を与えたと法廷で証言していましたの

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  • 産経新聞、「南京事件 兵士たちの遺言」に挑む - Apeman’s diary

    産経ニュース 2016.10.19 【歴史戦】「虐殺」写真に裏付けなし 同士討ちの可能性は触れず 日テレ系番組「南京事件」検証 お得意の「写真」攻撃が記事の中心です。しかし番組でのその写真の扱いは、小野賢二さんの調査によって実態が明らかになった虐殺とは別の機会に行われた虐殺の存在を示唆する、というものであって、確実に行われた虐殺とははっきり区別されていました。 その他の部分もおなじみの手法で貫かれています。虐殺について“触れていない資料”をいくつか探し出してきても、元日軍将兵の“死体は見なかった”証言と同じことで、意味はありません。識者としてコメントしている高木桂蔵氏の経歴も「なんでこのひと?」というものでした。 北村稔氏の「中国側は、30万人の市民殺害を主張するのはもはや無理なので……」というのも相変わらずの藁人形叩きです。 唯一面白かったのは東中野センセーが“復活”していることですね

    産経新聞、「南京事件 兵士たちの遺言」に挑む - Apeman’s diary
  • ナショナルジオグラフィックチャンネル(日本)の見識を疑う - Apeman’s diary

    8月は地上波に加えて CATV のヒストリーチャンネル、ナショジオチャンネルの番組もあれこれ録画していたわけですが、ちょっと目を疑うような事例が。8月21日にナショジオで放送された「ナチス第2SS装甲師団 ダス・ライヒ」の番組案内です(強調は引用者)。 数々の戦線で功績を挙げ、ヒトラーはもちろんのこと、ドイツ国民全体から絶大な信頼を置かれた伝説のエリート部隊、第2SS装甲師団 ダス・ライヒ。兵士1万5千、戦車200以上から構成されるこの部隊は西部戦線、東部戦線と縦横無尽にヨーロッパ中を駆け巡り、連合国軍に苦戦を強いた。作では未公開の映像をカラー化。戦果の裏に隠されたダス・ライヒの恐ろしい性を明かす。 (http://www.ngcjapan.com/tv/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/1737) えっ? そういう視点なの? ちなみにレコーダーに記録された番組

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  • 「時代刻む法廷 ケンブリッジ大学准教授、バラック・クシュナーさん」 - Apeman’s diary

    朝日新聞デジタル 2016年6月28日 (戦後の原点)時代刻む法廷 ケンブリッジ大学准教授、バラック・クシュナーさん 紹介されているのは以下の書籍ですが、この値段なら邦訳が出るのを待とうかな。ペーパーバック版で半額くらいになればいいのですが。 https://www.amazon.co.jp/dp/0674728912 研究テーマは中国(国民党、共産党双方)にとってのBC級戦犯裁判の意義のようですが、記事では日にとっての意味にも触れられています。 ――日では、BC級裁判はどんな意味を持ったのでしょうか。 「日にとっては二つ目の『犠牲』になりました。一つ目が、広島、長崎への原爆の投下。それに続く位置づけです」 「神話になったようなドラマがあります。『私は貝になりたい』です。これはBC級戦犯の犠牲者としてのイメージを定着させました。しかし、日で研究者が指摘したように、実際には主人公のよ

    「時代刻む法廷 ケンブリッジ大学准教授、バラック・クシュナーさん」 - Apeman’s diary
  • ”経済関連特集がちょっと多いだけの『WiLL』”こと『Voice』 - Apeman’s diary

    ワックとか展転社みたいなところが歴史修正主義と民族差別を商品としていることについては「まあそうでもしないと喰っていけないんだろうな」と思うわけですが、そう考えるといっそう罪が重いのが例えば PHP です。ここから出ている月刊誌『Voice』がどんな特集、総特集を組んできたのかちょっとご覧いただきましょう。まずは2016年。 2016年5月号 総力特集:危ない! 韓国(寄稿者に石平、呉善花、拳骨拓史、ケント・ギルバートら) 2016年3月号 総力特集:世界の自滅 日の自立(西岡力、福島香織、ケント・ギルバートら)/特集:歴史プロパガンダに負けるな!(古森義久、川口マーン恵美、マイケル・ヨンら) 2016年1月号 総力特集:歴史戦争の逆襲(渡部昇一、宮崎正弘、高橋史朗ら)/特集:南シナ海 中国の暴走を止めよ(石平ら) ここでは歴史修正主義と民族蔑視がダイレクトに出ているものだけを選びま

    ”経済関連特集がちょっと多いだけの『WiLL』”こと『Voice』 - Apeman’s diary
  • トリヴィアは所詮トリヴィア - Apeman’s diary

    ここでまとめられてる、先週私のTLにも流れてきた件。発端はこのツイート。 まあこの手の人間にはなんでも「サヨクの陰謀!」「グンクツ脳!」に思えるのかもしれないけど、ちょっと考えれば「赤紙」が戦時動員の代名詞として記憶されるようになったことにはちゃんと理由があることがわかります。 第一に徴兵検査は平時でも行なわれていたわけで、徴兵検査をうけて現役で入営もしたけど戦争にはいかずにすんだ、というひともいるわけです。これに対して予備役や後備役が動員されるのは戦争になりそうなとき、すでに戦争になっている時なわけで、徴兵検査より「赤紙」の方が戦争の記憶として印象に強く残っても不思議ではない。戦争が始まる前に徴兵検査を受けていた世代にとって戦時動員=赤紙なんだから。平時編成から戦時編成に移行すると人員が倍くらいになるんですから、戦争になれば多数の予備役・後備役が動員されたわけです、実際。 第二に、予備役

    トリヴィアは所詮トリヴィア - Apeman’s diary
  • 「Japan デビュー」訴訟、チャンネル桜の逆転敗訴 - Apeman’s diary

    関連エントリ http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20090423/p1 http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20090618/p1 http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20100525/p1 http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20140116/p1 http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20150127/p1 http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20150214/p1 チャンネル桜が主導して2009年の NHK スペシャル・シリーズ「Japan デビュー」の第1回「アジアの"一等国"」をめぐって起こされていた対 NHK 訴訟は、最高裁でチャンネル桜側の逆転敗訴となりました。 NHK 一万人・集団訴訟 のご案内 − 最高裁判決にて全面敗訴 1/21 up! 地

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  • 『戦場体験者 沈黙の記録』 - Apeman’s diary

    保阪正康、『戦場体験者 沈黙の記録』、筑摩書房、2015年7月 筑摩書房のPR誌『ちくま』での連載をまとめたもの。著者が聞き取りをしてきた旧軍関係者の証言を紹介しつつ、それらが戦後の日社会で公にはほとんど語られなかった、という意味での「沈黙」の意味を考える、という内容。 保阪氏の戦争関連の著作はそこそこ読んでいるものの、特にこの2、3年はあまりフォローしていなかったので誤った印象であるかもしれないが、旧日軍の残虐行為について以前の著作よりも踏み込んだ紹介をしているように思った。取材対象者がほぼすべて亡くなっている……という事情によるのかもしれない。 もう一つ、従来に比べて踏み込んで書いているなと思ったのが旧日軍「慰安所」問題。これまでは意識的に避けていると思わざるをえないくらい、言及が少なかったように思う。書の第4章「軍隊と性の病理」が丸々この問題にあてられている。 この4章を読ん

    『戦場体験者 沈黙の記録』 - Apeman’s diary
  • こんなのが幹部に昇進できる組織を信用しろといわれても無理な話 - Apeman’s diary

    JBPress 2015.9.14 「米国が裏で糸を引いていた南京大虐殺という捏造」 内容的にはこれっぽっちも新味のない否定論の断片をアドホックにかき集めただけのクソ駄文ですが、問題はその書き手です。第7師団長を経て最終的に西部方面総監にまでなっています。田母神閣下を筆頭とする歴史修正主義者の(元)自衛隊制服組幹部というのが決して例外的な事例ではなく、自衛隊という組織には昇進レースにおいて歴史修正主義者を排除する意思か能力のいずれか/双方が欠けていることは明白でしょう。日の近現代史に関する歴史修正主義者というのは、必然的にレイシストであり、また wishful thinking を平気でやらかす輩ですが、これらはいずれも軍隊という組織を一層危険な存在にする資質です。 それにしても、このクソ駄文、歴史修正主義的である以前に“金もらって文章書く”資格を疑わせる代物です。 歴史は、虹を見るよう

    こんなのが幹部に昇進できる組織を信用しろといわれても無理な話 - Apeman’s diary
  • じゃあいったい「強制労働」とはなにを意味するんだろう? - Apes! Not Monkeys! はてな別館

    皆さんすでにご承知おきの件ですが。 日政府は5日の委員会発言で、韓国側がこだわった「強制労働」に関し「forced to work(働かされた)」との表現を使用。岸田氏はこの表現について「『強制労働』を意味するものでない」と説明した。さらに、財産請求権の問題は完全に解決済みとする従来の日政府の立場に変わりがないことを強調した。 http://www.sankei.com/politics/news/150706/plt1507060007-n1.html 安倍内閣は近現代史だけでなく日語まで“修正”するつもりのようです。 「性奴隷」という用語の否認についても言えることですが、結局のところ同じような事態を表現することになるにしてもとにかく直裁な表現を否認し、婉曲な表現を全面に出そうとするのも、歴史修正主義の手法の一つだということですね。 追記。 「金をもらったんだから性奴隷じゃない」論

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  • 歴史修正主義への屈服の見本 - Apeman’s diary

    リンク先の記事を要約すると、以下のようになります。 ・横浜市中区の根岸外国人墓地入口に掲げられていた英文の案内板にあった「第2次大戦後に外国軍人軍属と日人女性との間に生まれた数多くの子どもたちが埋葬されている」という記述が削除されていた。 ・代わりに「第2次大戦後に埋葬された嬰児(えいじ)(幼児)など、埋葬者名が不明なものも多い」という記述になっている。 ・市の担当課の説明は「外国軍人軍属と日人女性との間に生まれた子どもたちが埋葬されたとの記録はない」、「案内板の当初の記述では、ここに埋められた子どもがすべてハーフの非嫡出子だとの印象を与えかねないという判断もあり得る」などといったもの。 冒頭で引用させていただいたツイートでは「歴史修正主義のお手」とされていますが、各地での朝鮮人強制連行に関する追悼碑等への圧力などと考えあわせると、行政の歴史修正主義への屈服の見、と言うこともできる

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  • ロクでもない談話にしかなりようがないメンバー - Apeman’s diary

    この夏に予定されている「戦後70年談話」を検討する諮問機関の“有識者”メンバーが公表されたわけですが、中日新聞はその顔ぶれについて「首相に考えが近いメンバーも多い」とする一方、毎日新聞は「首相ブレーン以外も起用してバランスを取った形」としています。ところがリストを見るとちゃっかり山田孝男・毎日新聞特別編集員が入ってるんですね。どちらの評が的確か、まあ言うまでもないでしょう。 座長代理として事実上懇談会を仕切ると思われる北岡伸一氏については、昨年末の朝日新聞第三者委員会報告書における個別意見の酷さが(私の周囲では)話題になりました。 吉田証言が怪しいということは、よく読めば分かることである。従軍慰安婦と挺身隊との混同も、両者が概念として違うことは千田氏の著書においてすら明らかだし、 支度金等の額も全然違うから、ありえない間違いである。こうした初歩的な誤りを犯し、しかもそれを長く訂

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    emiladamas
    emiladamas 2015/02/20
    既に言われてるが堀義人って…
  • 極右が何人寄ってもアメリカ人に「理解」してもらえるための知恵なんて出ない - Apeman’s diary

    自民党の「日の名誉と信頼を回復するための特命委員会」委員会と称する事実上の「ジャパンディスカウント」特命委員会の様子が佐藤正久公式ブログで紹介されてます。 http://ameblo.jp/satomasahisa/entry-11986431344.html ある意味、「ぜひ最後までやり通してほしい」と思います。レイシズム丸出しの発想ですから。日の極右の実態をアメリカ人に理解してもらういい機会になるでしょう。

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  • This article has moved to...... - Apeman’s diary

    http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20150119/p1

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    emiladamas
    emiladamas 2015/01/17
    選挙の度に「誰それは選挙法に違反している」と言い出す人が出てくるよなあと
  • 右派の「無能な味方」コレクション - Apeman’s diary

    産経ニュース 2014.11.27 米政府の慰安婦問題調査で「奴隷化」の証拠発見されず…日側の主張の強力な後押しに この記事での産経の主張のマヌケっぷりはすでに複数の人によって指摘されているのですが、念のため。日軍「慰安婦」問題否認派にとっての期待の新星マイケル・ヨン氏は「これだけの規模の調査で何も出てこないことは『20万人の女性を強制連行して性的奴隷にした』という主張が虚構であることを証明した」などと主張していますが、その「これだけの規模の調査」について「米専門家6人」は「米軍は慰安婦制度の実態への理解や注意に欠け、特に調査もせず、関連文書が存在しないこととなった」と判断しているわけです。当時の米軍が「慰安所」制度についての問題意識を欠いていたことは、例の「日人捕虜尋問報告 第49号」にもよく現れています。報告書中には女性たちが就業詐欺によって集められていたとか、業者の搾取によって

    右派の「無能な味方」コレクション - Apeman’s diary
  • 永井先生の論文をちゃっかり「お役に立て」ていた読売新聞 - Apeman’s diary

    掲示板で一読者さんから荻上チキ氏のツイートをご教示いただきました。 読売新聞編集局(著)の『徹底検証 朝日「慰安婦」報道」(中公新書ラクレ)は買っただけで未読だったのでさっそく参照してみました。問題の箇所は62ページ以降、「善意の関与」という小見出しがつけられた箇所です。同書はまず「永井教授の論文の要旨は次のような内容だ」として、こちらで明らかにされている永井先生の「返信」から修正分の「【論文の主旨の要約】」をそのままコピーしています。読売新聞編集局による要約ではなく取材に対する著者自身の返信内での要約であることを明記していないのは不誠実ですが、これに続く不誠実さに比べれば序の口。ついで書は【「慰安婦」と強制連行との関連】の(1)、(2)から(1)のみを引用します(数字は原文では丸囲み数字)。 現存する1937年末から1938年初にかけての警察報告をみるかぎり、和歌山での婦女誘拐容疑事件

    永井先生の論文をちゃっかり「お役に立て」ていた読売新聞 - Apeman’s diary
  • 魂を自ら鎖で繋いだ人間には、鎖で繋がれていない程度のことが「自由」に思えるのだろう - Apeman’s diary

    写真は『日経済新聞』朝刊の連載「熱風の日史」14年4月6日掲載分です。当時の公娼制における「廃業の自由」がいかなるものであったかの一端を示すエピソードです。 さて、「慰安婦」の廃業を「許可制」にすることの意味がわからないような人々は、残念ながら毎日新聞にもいるようです。法華狼さんからご教示いただいた記事より。 毎日新聞 2014年10月11日 東京朝刊 「従軍慰安婦問題:米国内はどう受け止めたか 「吉田証言のウソ」歴史修正主義者が利用 東アジア専門家、ラリー・ニクシュ氏」 インタビュアーは「−−ビルマ(現ミャンマー)の慰安所で、外出の自由や、兵士と結婚した例を記載した米公文書もあります」としてニクシュ氏の見解を質していますが、この「公文書」とはまず間違いなく「日人捕虜尋問報告 第49号」のことでしょう。そしてこの報告書を読んだ人間であれば、そこには「外出の自由」など書かれてはおらず、