復興庁は、東日本大震災の被害を伝える建物などのいわゆる「震災遺構」の保存を国が支援する初めてケースとして、津波の被害を受けた岩手県宮古市の「たろう観光ホテル」のために2億円余りを交付する方針を固めました。 復興庁は、東日本大震災の被害を伝える建物などのいわゆる「震災遺構」を巡って、地元から保存を求める声が出ていることから、各市町村につき1か所を対象として保存に必要な初期費用を負担することにしています。 こうしたなか、復興庁は「震災遺構」の保存を国が支援する初めてのケースとして、岩手県宮古市から申請があった田老地区の「たろう観光ホテル」の保存に必要な工事費2億円余りを復興交付金から支援する方針を固めました。 6階建ての「たろう観光ホテル」は震災当時、津波が4階まで達し、1階と2階は鉄骨を残すだけとなりました。 宮古市は「津波の高さと威力が一目で分かり、被害の状況を後世に伝えることができる」な