古墳で階段状「ふき石」発見=宮崎市〔地域〕 生目古墳群1号墳で発掘された「ふき石」=9日午後、宮崎市(加藤岳文撮影) 宮崎市生目古墳群の前方後円墳で、古墳の表面を覆う「ふき石」がほぼ当時のままの状態で見つかった。一部は階段状になっており、市教委は「南九州初で、全国的にも著名古墳では見つかっていない」と工法の違いに注目している。 階段状の「ふき石」は同古墳群の中で最古とされる1号墳の後円部で発見された。約1メートル積み上げるごとに20センチ程度の平らな部分がある。 土の崩落を防ぐとともに、古墳に威厳を持たせる目的で作られる「ふき石」は通常、段をつけず、古墳の形に沿って滑らかに置かれる。市教委は「石を積み上げていくのに、一度足場を設けてから上の段を組んだ作業上の工法」と推測。当時、近畿地方から古墳の工法が伝わる過程にあったが、独自の工法を編み出していた可能性もあると分析している。 一般を
釈迦生誕地に木造建築物跡=ネパールで日本政府支援調査−ユネスコ 木造建築物の痕跡が見つかったネパール南部ルンビニの寺院内部=撮影日不明(AFP=時事) 【パリ時事】国連教育科学文化機関(ユネスコ)は25日、仏教の開祖である釈迦(しゃか)生誕の地と言われるネパール南部ルンビニの遺跡で、これまで知られていなかった木造建築物の痕跡が見つかったと発表した。紀元前6世紀のものとみられ、謎の多い釈迦の生涯を解明する上で手掛かりとなる可能性がある。 ルンビニはユネスコの世界遺産に登録されており、日本政府が資金協力する世界遺産の保存プロジェクトの一環で発掘調査が行われた。ルンビニの遺跡は1896年に発見され、生誕地とされる場所には現在、寺院が建っている。(2013/11/26-07:53)
新幹線開通間近で注目 約250年前の城下を描いた「松前屏風」(複製) 2016年3月末、これまで新青森までだった新幹線が、いよいよ函館まで乗り入れる。新鮮で安い海産物が手に入る朝市や温泉、幕末から明治にかけて建てられた洋風建築物など、函館には注目スポットが多いが、道南にはさらに歴史的に古い町がある。新幹線の開通で注目される、道南の町と函館を13年10月末から11月初めに巡った。 イカと昆布をしょうゆで漬けた「松前漬け」をご存知だろうか。道南の土産物の代表格として、函館の朝市でも数の子入りの豪華版をよく目にする。実はこれ、その名の通り松前町の名物だ。函館からバスで3時間。途中でJRを利用しても2時間半かかる、津軽海峡に面した北海道最南端の町の食生活に欠かせないものだ。 本丸御門(左)と松前城 松前は、幕末に米国のペリー来航をきっかけに国際港となった函館よりも古くからの港町だ。領主だった松前氏
ローマ遺跡の上にホテル=掘れば出る街で共存−ブルガリア ホテル「アレナ・ディ・セルディカ」の建物内に取り込まれたローマ帝国の遺跡=7日、ソフィア 【カザンラク(ブルガリア中部)時事】ブルガリア各地の地底には今もローマ帝国の遺跡が眠っており、宅地造成や地下鉄工事で「掘れば必ず出てくる」(専門家)存在だ。破壊せずに開発も進めなければならない。遺跡を建物内に取り込んだホテルを建てるなど文化財との共存を図っている。 ソフィアのホテル「アレナ・ディ・セルディカ」は2004年創業。建設中、2〜3世紀の円形競技場が現れた。地下まで吹き抜けのロビーを造り、遺跡そのものをホテルのインテリアにして開業にこぎ着けた。(2013/11/11-07:01)
寺院遺跡一帯はカンボジア領=国際司法裁が判決 【ブリュッセル時事】国際司法裁判所(ICJ、オランダ・ハーグ)は11日、タイとカンボジアの国境紛争をめぐる訴訟の判決で、世界遺産のプレアビヒア寺院遺跡がある高台一帯は、カンボジア領だとの判断を示した。(2013/11/11-19:31) 前の記事へ 次の記事へ
「シンドラーのリスト」競売に=米サイトに出品、最低3億円 「シンドラーのリスト」競売に=米サイトに出品、最低3億円 2009年4月、オーストラリアで公開された「シンドラーのリスト」(AFP=時事) 【ロサンゼルス時事】第2次世界大戦中にドイツ人実業家、故オスカー・シンドラー氏がナチスの強制収容所行きから救ったユダヤ人の名前を記した「シンドラーのリスト」が米競売サイト「イーベイ」に出品されたことが19日、分かった。最低入札価格は300万ドル(約3億円)。 〔写真特集〕特別展「ヒトラーとドイツ人」 同サイトなどによると、競売は米西部時間28日午後6時(日本時間29日午前10時)に終了する予定。リストには1945年4月18日の日付があり、14ページで構成。801人の名前や生年月日などが記されている。シンドラー氏の右腕としてリストを作成した故イツァーク・シュテルン氏がもともと保存していたが、シュ
参院選、与党が過半数=ヤフー、ビッグデータから予測【13参院選】 参院選、与党が過半数=ヤフー、ビッグデータから予測【13参院選】 ヤフーは8日、インターネット検索で入力された各政党に関連する用語の膨大な集積「ビッグデータ」を分析し、21日投開票の参院選では与党が過半数を占めるとの予測を公表した。検索量から得票数を推定した「相関モデル」と、選挙期間中の検索数のばらつきを補正した「投影モデル」で予測した。 いずれも非改選を含めた全242議席中、自民党は相関モデルで108(投影モデルで116)、公明党は21(20)の計129(136)と与党が過半数を占める。一方、民主党64(61)のほか、日本維新の会、共産党、みんなの党など野党は計113(106)となった。 ヤフーは昨年12月の衆院選後、政党名の検索数と衆院選での得票数との相関性を分析した結果、「ネット上の活動が実際の得票に紛れもなく直結
震災の記憶、立体画像で後世に=解体前にデータ保存−東北大、東大 震災の記憶、立体画像で後世に=解体前にデータ保存−東北大、東大 東日本大震災から2年3カ月が経過し、被災した土地の再建が進む中、津波にのまれて大破した建物などを解体前に3次元(3D)データ化し、保存する動きが始まっている。震災の記憶を後世に残そうという取り組みで、東北大や東京大が測量などの作業を進めている。 測量は対象物にレーザー光線を当て、形状を正確に計測して3Dデータを取得する。カンボジアのアンコールワット遺跡でも活用された方法だ。東北大学総合学術博物館(仙台市)はこれまで、骨組みだけになった宮城県南三陸町の防災対策庁舎や、陸に打ち上げられた気仙沼市の漁船「第十八共徳丸」などを測量した。 パソコンとつないだ特殊な眼鏡をかければ、データを基にした3D画像がディスプレーを通じて眼前に広がる。実際に歩いたり、コントローラーで
花敷き詰めた墓地、最古か=1万3千年前の洞窟遺跡−イスラエル 花敷き詰めた墓地、最古か=1万3千年前の洞窟遺跡−イスラエル イスラエル北部の洞窟で見つかった1万3700〜1万1700年前の「墓地」には、香りがよく色とりどりの花が敷き詰められていたことが分かった。同国ハイファ大などの国際研究チームが発見した。論文は2日以降に米科学アカデミー紀要電子版に掲載される。 墓地に花を敷き詰めた例としては最も古く、当時の社会や文化を知る手掛かりになるという。(2013/07/02-06:51)
八重の直筆礼状発見=夫の新島襄の葬儀参列者へ−京都 八重の直筆礼状発見=夫の新島襄の葬儀参列者へ−京都 夫の葬儀参列者に宛てた新島八重直筆の礼状(京都市歴史資料館提供) 戊辰戦争を戦い「幕末のジャンヌダルク」と呼ばれた会津藩の新島八重が、夫の新島襄の葬儀に参列した京都政財界の有力者に宛てた直筆の礼状が見つかったことが1日、分かった。八重はNHK大河ドラマの主人公。専門家によると、八重の直筆書簡は珍しいという。 礼状は1890年2月1日付。白い和紙に約140字の達筆な文字が並び、「感謝の至りに不堪候」など、生前の夫との親交に対する礼を丁寧に述べている。添えられた「八重子」の署名は明治以降、八重が好んで使っていたものだという。 京都市歴史資料館の秋本せき研究員(43)が昨年秋、礼状を受け取った人物に関する資料を調査中に発見した。同研究員は「筆跡の力強さと共に、恩人へのきめ細やかな心遣いが感
シリアの遺跡、「危機遺産」に=内戦で被害−ユネスコ シリアの遺跡、「危機遺産」に=内戦で被害−ユネスコ 【プノンペン時事】カンボジアのプノンペンで開かれている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は20日、内戦が続くシリアにある6カ所の世界遺産を全て「危機遺産」に登録した。 危機遺産に追加されたのは古都ダマスカス、古代都市ボスラ、古都アレッポなど。内戦でアレッポ旧市街にあるアレッポ城やスーク(市場)が損傷するなど世界遺産に深刻な被害が出ており、ユネスコは繰り返し懸念を表明するとともに、紛争当事者に世界遺産を保護するよう訴えていた。 武力紛争や自然災害などで重大な危機にさらされた世界遺産は危機遺産に登録され、修復や保存のため財政面を含む国際的な支援を受けることができる。(2013/06/20-16:38)
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