集団的自衛権の問題などで揺れる日本。武器使用などについての議論が盛んに行われていますが、自衛隊は40年前に武器を使って船を沈めていた「歴史」があったのです。 海上自衛隊で今も語り継がれる大事件 防衛庁の防衛「省」への移行を目前に控えた2006年秋、自衛隊の統合運用のための訓令の改正について話し合うための会議が、市ヶ谷の防衛庁で開催されていました。この日の議題は、災害派遣に関する規則の改正に関するもので、大きな混乱もなく議事は進んでいきました。 ところが、災害派遣に際しての武器使用を認める条項を削除する提案がなされた途端、海上幕僚監部の将校から異論が出されました。というのも、海上自衛隊創設以来、初の海上戦闘こそ、災害派遣における武器使用のケースだったからです。 1974年11月27日 護衛艦4隻が炎上して漂流するタンカーに艦砲射撃 この日午後1時過ぎ、海上自衛隊の護衛艦「はるな」、「たかつき