米大統領選の民主党候補者指名獲得に向け、全米に先駆けて勝者が決まる2月1日のアイオワ州党員集会まで1週間を切った。州内の世論調査では、「民主社会主義者」を自称して格差是正を訴える左派のバーニー・サンダース上院議員(74)が支持を伸ばし、ヒラリー・クリントン前国務長官(68)を猛追。予断を許さない情勢になっている。 「投票日まで10日、アイオワ州に集中よ。首位ヒラリー氏に追いつけるわ!」 22日夜、ニューヨークのアパート一室。自宅を開放した主催者のマリナ・ルッツさん(56)の掛け声で、サンダース支持者の「電話作戦」が一斉に始まった。7人全員が初対面のボランティア。西に1800キロ離れたアイオワ州の有権者に電話し始め、ここで集めた感触を戸別訪問で「地上戦」を展開するアイオワ州の運動員と共有する。 全米規模の世論調査ではクリントン氏が優位だが、アイオワ州ではサンダース氏が猛追。各社の世論調査でほ