ゴールデンウィークも終わりに近づいた5月4日、ユネスコの諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)が、「明治日本の産業革命遺産」を世界文化遺産に登録するよう勧告したという発表を受けて、該当する施設に観光客が殺到したそうである。 一方で、韓国や中国は日本の軍国主義を代表するものだとして強く反発している。日本人にすれば何をいまさらという気持ちになりがちだが、100年経とうが200年経とうが歴史を忘れることができない人がいることを気にとめておかなければならない。 鎌倉時代、日本は2度にわたるモンゴル軍の襲来を受けた。朝鮮から九州への航路に当たった対馬や壱岐では男子は皆殺しにされ、女子は手のひらに穴を開けられ縄を通され、つながれ連れ去られるという凄惨な歴史を経験している。また略奪の限りを尽くされた。 そうした虐殺や略奪は九州でも起きたと言われている。そしてその記憶は簡単に忘れ去られるものではなか