エントリーの編集
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
記事へのコメント0件
- 注目コメント
- 新着コメント
このエントリーにコメントしてみましょう。
注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
- バナー広告なし
- ミュート機能あり
- ダークモード搭載
関連記事
0267 夜 | 松岡正剛の千夜千冊
川島武宜は民法と法社会学の権威である。権威だが、しかるべき問題をあげてそれを説明する文章に気負い... 川島武宜は民法と法社会学の権威である。権威だが、しかるべき問題をあげてそれを説明する文章に気負いもなく、といって飛躍もなく、カマボコをぴったりカマボコとして扱うように、まことに適切に法をめぐる人間の考え方の色や形を開陳してくれる。岩波新書に本書以外にも川島の『結婚』『家庭の法律』が入っているのも、そういう記述力がもたらす好感によるものだろう。 きっと文章を書くのが苦痛ではない人なのだ。著作集も11巻がある。本書も岩波新書のあと著作集に入ったのだが、ずいぶん手が加わっていた。あきらかに加筆訂正をたのしんでいる。日本の法学者には堅い文章しか書けない人が多いなかで、これは注目すべきことである。 ただしぼくが川島を読むのは、その考え方に共感するためではなく、法学者が現実と法とのあいだに何を見ているのか、そのことを記述できる能力が川島に備わっているせいなのである。かつて予見的法律学で名高い末弘厳太郎