歴史の効用、その分析と利用について アーネスト・メイ『歴史の教訓』（岩波現代文庫、2004年） | ABACAB

歴史について考える際、その効用、すなわち「歴史から何を学び、現在及び将来にどう生かすか」ということは一つの大きな関心事である。我々は日常生活で何か大きな出来事に直面した場合、自らの経験だけでなく、過去の類似した出来事を参考にその問題に対処しようとする。過去の出来事がいま直面する問題の対処の仕方に大きく関わってくるのである。 過去をさまざまな資料から再構築しているものが歴史であるとするなら、それを十分に生かすためには二つの要件を満たす必要がある。第一に、その「歴史」が過去を十分に検討して生み出されたものかという精度の問題である。「皇国史観」や「唯物史観」などはいうまでもないことであるが、ある特定のイデオロギーや価値観にとらわれ過ぎてしまっている「歴史」の利用は、確かに一定の説得力は持ち得るとしても、それは「歴史を生かす」という目的には合致しないだろう。むしろ、そのような「歴史」によって問題の

[haruhiwai18]

"爆撃や制裁といった強硬論そのものが最も有効なのは、「（それらが）行われたあとより行われる前である」"　→要するに 脅しの道具としてしか効果はない、ということか。／相手が怯まなかったら 基本アウト。

[paravola]

（権力側の歴史の悪用を警戒する内容）二次大戦以降のアメリカの政治指導者が採った行動について、「その後の不幸な時代を作った背景・原因には、彼らの『歴史』の『誤読』がある」