ＨＯＹＡとの合併劇で問われるペンタックスの経営者の責任と信念 | 阿部事務所

ＨＯＹＡとの合併劇で問われるペンタックスの経営者の責任と信念 合併の合意を崩したペンタックスの一部の経営者 ０６年１２月２１日の日経の夕刊に「ＨＯＹＡ・ペンタックス合併 『総合光学』企業に カメラ・レンズ一貫生産 来年１０月メド」という一面５段抜きの記事が出た。浦野文男ペンタックス社長と鈴木洋ＨＯＹＡ代表執行役の写真が並んでいた。この日の午後に浦野社長と鈴木社長は記者会見して正式に発表した。この記事通りすんなりとゆくと思っていた読者は多い。ところが０７年４月の最終契約の調印を前にしてペンタックスの取締会がもめだした。ペンタックスの取締役の中からこの合併に反対する意見が出て、浦野社長は退陣させられた。その後の社長には表②に出ている末席の綿貫宣司取締役が社長に選ばれた。綿貫氏は浦野社長の下で合併を進めた中心人物の一人である。それが社長という「餌」に釣られて反対の旗を振った。しかし、綿貫社長も大